こんばんは。
ご覧くださりありがとうご合います。
昨日は臨時休業いたしましたが、
本日より、またお待ちしております。
今回は、
7月30日(木)入荷分のお酒から、
下記の三本をご紹介いたします。
左から
黒龍・鳳凰美田 純米吟醸
鳳凰美田 ゆず酒
それでは最初のお酒です。。。
黒龍(こくりゅう)
純米吟醸
福井県:黒龍酒造のお酒
久しぶりの入荷の
福井県の地酒 黒龍。
使われているお米は
福井県産の五百万石。
精米歩合は55%の純米吟醸酒です。
香りは強くなくて爽やか。
甘さは穏やかで、
柑橘系の果物の果汁のような
いきいきとした酸味と
梨のような風味を持っています。
ほんの少しの渋味、
苦味との境界があいまいで
馴染んだ辛さが後半を盛り上げます。
最後に一瞬
キラリと登場する甘味がオシャレです。
飲みやすいタイプですので、
多くのお客さまにおすすめです。
つづきまして。。。
鳳凰美田(ほうおうびでん)
純米吟醸 瓶燗火入れ 生詰
栃木県:小林酒造のお酒
鳳凰美田もしばらくぶりの入荷です。
使用酒米は、
麹米に山田錦、掛米は五百万石。
精米歩合55%の純米吟醸のお酒です。
久々に目にした
『瓶燗火入れ』の文字。
お酒を生酒の状態で瓶詰めをし、
一定の温度のお湯の中に
お燗でお湯にとっくりを浸けるように、
瓶を湯煎して火入れが施されています。
(写真で見るとなかなかの光景です)
お酒自体が空気に触れる時間が少ないため、
生酒に近いフレッシュ感と、
火入れによる酒質の安定の
両方を持ったお酒に仕上がりやすいですが、
手間がかかる作業となるそうです。
そういうわけで、
瓶詰めするときは、まだ生なので『生詰』
瓶ごと燗にして火入れするので
『瓶燗火入れ』⇒『瓶燗火入れ 生詰』
となります。
生と付いている≠火入れされていない
・・・なんですね~
ちなみに、
生貯蔵酒も火入れされています。
生の状態で貯蔵し、
出荷前に火入れが行われます。
唯一、『生酒』だけが、
一度も火入れをされず出荷されます。
当店でも冬のシーズンにときどき
先週搾られたばっかり!という新酒を
仕入れたりしますが、
できたてを瓶詰めして即出荷の
新酒は『生酒』です。
二回火入れされるお酒も
たくさんありますから、
大吟醸・純米吟醸・・・とはまた異なる
種類分けのバリエーションが
ここでも豊富です。
奥深いです。
長くなりましたが、
今回の鳳凰美田。
香りは控えめ。
パイナップルのような
フレッシュな酸味と甘味が魅力的です。
味に抑揚があるというよりも
程良い太さで安定していて、
ブワッと広がる感じはなく、
ぷわぷわとたゆたいます。
その後キューッと
すぼまっていくようなキレ。
後半は辛さもあって、
後味は酸味と苦味が合わさり、
じわ~っと辛さが広がります。
温度が緩むとまったりとしてきます。
それはそれで悪くはないのですが、
個人的には冷たいうちがおすすめです。
今回最後のお酒です。。。
鳳凰美田(ほうおうびでん)
ゆず酒
栃木県:小林酒造の果実酒
アルコール度数:13~14度
こちらも久しぶりの入荷です。
毎回大好評のゆず酒。
材料には
鳳凰美田の吟醸酒が贅沢に使われ、
厳選されたゆずが採用されています。
ご注文いただいてグラスに注ぐと、
そのあたり一帯に弾けるような
ゆずの香りが広がるほどの芳しさです。
私の主観では、今年は
酸味がややソフトな香りに思いましたが、
皮や、皮と果肉の間の白い部分の
苦味の香りもしっかりと漂います。
先日ご注文くださったお客さまは、
三回もおかりしてくださって、
ずっと嗅いでいられると
おっしゃっていました。
程良い酸味、
嫌味のない苦味、
蜜っぽさのある甘味、
それぞれの質が高く、
綺麗にまとまっています。
アルコール度数は低くありませんので、
進みすぎ注意の日本酒リキュールです。
こちらはロックでお出ししています。
今回は
ご無沙汰の三本のお酒を
ご紹介いたしました。
気分とお好みで是非どうぞ。