ご覧くださりありがとうございます。
前回もちょっとだけ
ご紹介いたしましたが、
新酒が出始めています。
新酒は、瑞々しくて
飲みやすいものも多い印象です。
今回は12月2日(日)入荷分のお酒を
ご紹介していきますが、
その中にも新酒がありますので
ご注目ください。
今回、写真が2枚に分かれていますが、
一括りで進めていこうと思います。

左:山吹極 右:長珍しんぶんし

左:夢心 右:飛露喜
それでは最初のお酒です。

山吹極(やまぶき)
亀の尾 純米吟醸 無濾過原酒
山形県:朝日川酒造のお酒
日本酒度:+5 酸度:1、45

山形県の地酒 山吹極。
今回のお酒には
山形県河北町産の亀の尾が
全量で使用されています。
そして、純米吟醸酒ながら
亀の尾が50%まで磨かれた
贅沢な仕様です。

フルーティーな香り。
丸さと力強さを兼ね備えた甘味と旨みが、
お口の中で早々に大きく膨らみ、
なかなかの骨太です。

辛さもしっかり。
飲み終わった後も
じわりとした辛さがしばらく続きます。

苦味・酸味もきいていて、
それぞれの味が
しっかりと主張するにもかかわらず、
どの要素も引けを取らないので、
味が奥深く、バランスが良いです。

活き活きとしていて、
ガツンとした味わい。

あんこう肝だらけ鍋にもよく合いそうな
パワフルなお酒です。
つづきまして。。。

長珍しんぶんし
(ちょうちんしんぶんし)
純米 阿波山田65 無濾過 生
愛知県:長珍酒造のお酒
日本酒度:+9、5 酸度:2、0
数年ぶりの入荷になるでしょうか?
愛知県の地酒の長珍しんぶんし。

いつも新聞紙に包まれているお酒ですが、
中部地方らしい中日新聞が使われていました。

使用米は阿波産の山田錦。
精米歩合は65%の純米酒です。

香りはとても控えめ。
少し硬さがあって、
舌に絡みつくような質感は滑らか。

甘塩っぱい味はまろやかで、
次第に厚みのある旨みが
迫ってくるようなイメージ。

酸味や苦味のほか、
ピリピリとした辛味が
しっかりとしていて、
味に深みを持たせます。

味に厚みがあるタイプで、
特に辛さはエネルギッシュなので、
辛口のお酒好きの方にも
おすすめしたいです。

舌に淡い苦みと辛さを余韻において、
徐々に消えていくような引き際。
こちらも味の濃いものや、
あんこう肝だらけ鍋に合いそうです。
つづきまして。。。

夢心(ゆめごころ)
純米 無ろ過生原酒 中垂れ おりがらみ
福島県:夢心酒造のお酒

今シーズン2度目の入荷です。
前回入荷時の記事もご覧ください⇒こちら
封切前だったりすると、
再入荷のときは
味見はもうしないのですが、
今回は再度テイスティングをしてみました。

ミルキーで
甘塩っぱい口当たり。
癖になるような
印象的なファーストタッチです。

口をつけた途端に
好きになってくださる方も
少なくないと思います。

今後落ちついてくると思いますが、
シュワッとした活きの良い
発泡感があります。

ブワッと膨れる旨みは、
その後、弾けるように消えていきます。

旨みの伸び代は長くはありませんが、
インパクトを残すには充分。
満足感の高い純米酒です。
今回最後のお酒です。。。

飛露喜(ひろき)
初しぼり 特別純米 かすみざけ
福島県:廣木酒造本店のお酒
飛露喜の新酒です。
通常価格では滅多に手に入らない
人気の銘柄。
黒ラベルと呼ばれる
純米吟醸の新しぼり。
うっすらとおりがらみです。

上立香はあまり強くなく、
クリアな香り。
ですが、香りとは裏腹に
梨を思わせるフルーティーで
蜜のような柔らかみのある甘さが魅力的。
お口の中で一気に香りが開きます。

スタートからフィニッシュまで
きめ細やかで綺麗な甘味が
ずっと続きます。
初めは甘塩っぱく、
その後は甘酸っぱく
旨みの強弱に合わせるように
変化していくように感じました。
酸味も嫌味なく見事な塩梅で
綺麗にきいています。

キレの前に苦みがわずかに顔を出し、
しっかりと締まって、スッと切れます。

相変わらず上品で、
非の打ちどころがない仕上がり。
飛露喜らしさが満載の
上質な味わいです。
今回は4本のお酒をご紹介いたしました。
久しぶりの入荷の山吹極と長珍しんぶんし、
再入荷の夢心、
希少銘柄の飛露喜。
どれも甲乙つけがたく
おすすめ度は高いです。
気分とお好みで
是非ご検討ください。