こんにちは。
ご覧くださりありがとうございます。
この頃それほど寒くはないですが、
暦は早くも師走。
個人的には、12月と言われても
まだ実感は乏しいものの、
日本酒業界では新酒が出始めたり、
季節の移り変わりを感じます。
当店でも最近は入荷ラッシュです。
やや更新が遅れ気味ではありますが、
順次進めていく予定ですので、
お付き合いのほど、
どうぞよろしくお願いいたします。
前置きが長くなりましたが、
今回は11月26日(月)に入荷した
3本のお酒をご紹介していこうと思います。
左から
花垣・百十郎・白露垂珠
それでは最初のお酒です。。。
花垣(はながき)にごり酒 純米
福井県:南部酒造場のお酒
日本酒度:-20 酸度:1、8
毎年楽しみにしている
花垣のにごり酒。
甘口の地酒は
めったに仕入れないのですが、
こちらのお酒だけは特別です。
使われている酒米は
麹米に五百万石、掛け米に華越前。
精米歩合は65%という純米酒です。
しっかりとした濁り具合。
とろみがあって、滑らかな質感。
鼻を近づけたときの香りは
さほど強くはありませんが、
お口に入れた次の瞬間には
こってりとした甘味のある味わいと風味が
柔らかく大きく広がっていきます。
甘酒のようなコクと
トロトロの甘味+旨み。
少しの苦みをアクセントに、
酸味も効果的に作用し、
スッと切れます。
舌の上にほんのりと
丸い甘味の余韻が残る後味。
次の一口が飲みたくなるお酒です。
淡麗辛口とは真逆にあたりますが、
意外と万人受けするお酒です。
日本酒を飲み慣れていない方にも
おいしく召し上がっていただけると思います。
つづきまして。。。
百十郎(ひゃくじゅうろう)
赤面 純米酒 大辛口
岐阜県:林本店のお酒
淡麗で辛口のお酒として、
頼りにしている一本です。
冷酒でも燗酒でも
選んでいただけますし、
一度ご注文いただくと、
おかわりしてくださる方も多い銘柄です。
使用されている酒米は
五百万石。
精米歩合は70%の純米酒です。
透明感のある香りは、
極控えめ。
一口目は
甘さ控えめなスタートに感じましたが、
二口目には少し軽めの甘さを感じました。
サバサバとした甘味が
こちらのお酒のイメージにピッタリで
毎度の安定感が素晴らしいです。
しつこさのない苦みと混ざった旨みは、
ふわっと一気に広がり、
飲み口サッパリでキレ味抜群。
清々しいです。
飲みやすく、飲み飽きせず、
淡麗辛口のお酒がお好みの方には
大変お勧め。
スイスイと飲み進められる
シャープで軽快な味わいです。
今回最後のお酒です。。。
白露垂珠(はくろすいしゅ)
純米吟醸 美山錦55
山形県:竹の露のお酒
日本酒度:+2、0 酸度:1、1
久しぶりの入荷です。
綺麗な名前の白露垂珠。
ANA国際線の
ファーストクラスとビジネスクラスでも
提供されているそうです。
使われているお米は美山錦。
銘柄どおりですが、
精米歩合は55%です。
丸い甘さのある口当たりから
流れるように
厚みのある味が膨らみます。
香りはクリアで綺麗。
純米吟醸ですが、
お口の中でも香りが強すぎないため、
いろいろなお料理に合わせやすそうです。
味に爽やかさもあるので、
香りとのバランスが
より良いように感じます。
ほのかに苦みの残る後味。
少しずつ解れるように
引いていきます。
魚介類との相性も良さそうな
やや辛口のお酒です。
今回は3本のお酒をご紹介いたしました。
どれも個性が異なりますが、
それぞれに強みがあって魅力的です。
気分とお好みでどうぞ。