こんばんは。
ご覧くださりありがとうございます。
営業を再開してからしばらく経ちましたが、
ある日ぎっくり腰になりました。
今はほぼ回復しつつあるところです。
そういう経緯で、
久しぶりにお店へ行き、
試飲してきましたので、
お酒のご紹介を進めていこうと思います。
ご紹介する前に売り切れた銘柄も多く
申し訳ないのですが、
腰に免じてお許しください。
今回は、
辰泉・永寶屋・會津龍が沢の
3本のお酒をご紹介いたします。
それでは最初のお酒です。。。
2021辰泉(たついずみ)
Primitive 生 純米80
unpasteurized Type:SWEET
福島県:辰泉酒造のお酒
日本酒度:-1 酸度:1、8
何度か仕入れている
辰泉シリーズのプリミティヴ。
「原初の、根源的な」という意味を持ち、
日本酒の原点に錨を下ろしつつ、
辰泉さん自慢の酒米 京の華1号を
全量で使用していたり、
精米歩合を80%に抑えてみたりと、
挑戦的な要素も感じる銘柄です。
もうひとつの気になる単語
unpasteurizedは、
低温殺菌がされていないという意味。
火入れなしの本生です。
程良く酸味があって、
輪のような輪郭を感じる香り。
とろ甘く濃厚な口当たりと、
アメリカンチェリーのような風味。
序盤は苦味は控えめでしたが、
徐々に高まり、
喉越しや後味までしっとりと続きます。
穀物っぽい素朴さがありつつ、
同時に可愛らしさも備えている印象。
キレは気持ちが良く、
香りが口の中で膨らみ過ぎないので、
食べ物に合わせやすいです。
個人的には塩っぽいものと合わせ、
甘じょっぱい味を楽しみたくなりました。
Type:SWEETとありますが、
甘味が主役ではありません。
甘いお酒は・・・という飲み逃しは
めちゃくちゃ損な一本です。
続きまして。。。
永寶屋(えいほうや)
八反錦 辛口純米酒 生酒
福島県:鶴乃江酒造のお酒
日本酒度:+6 酸度:1、5
鶴乃江酒造さんの屋号が付いた
永寶屋シリーズの純米酒、
生酒バージョンです。
使われているのは
広島県産の八反錦。
精米歩合は60%です。
香りは控えめ。
バニラと梨が混ざったような含み香。
まろやかな酸味、
甘さにほんのひと摘まみ以下の塩味が
入ったような甘さを感じました。
軽やかな苦味と溶け合った辛さで
味の層に厚みが出てきます。
口の中に留めて関わりを維持していると、
お酒の内面が見えてくるような
イメージです。
飲み進めるとほのかに香ばしくなり、
ほっこりさを感じるようになりました。
余韻には
柔らかな苦味と品の良いドライさがあり、
苦味がやや長く続きます。
食べ物の味を
いかにも底上げしてくれそうな食中酒。
多くの方に親しんでいただけると思います。
今回最後のお酒です。。。
會津龍が沢
(あいづりゅうがさわ)
豊穣祈願祭 純米吟醸
超辛口 無濾過生原酒
福島県:榮川酒造のお酒
日本酒度:+20
何度か仕入れている
會津龍が沢の豊穣祈願祭です。
福島の酒米 夢の香を使用し、
精米歩合55%で醸された純米吟醸酒。
スッキリとした軽快な香り。
ツキンとしたシャープな舌触り。
酸味と重なるキリリとした辛さが、
口の中を真っすぐに突き抜けていく感覚。
お水の綺麗さが良く活きているのが、
おわかりいただけると思います。
雑味のないお酒。
甘さは控えめ。
香りは口に入れたときには感じますが、
その後は穏やか。
透明感と充実の辛さと苦味が魅力。
淡麗辛口のお酒がお好きな方はもちろん、
幅広い食べ物に合います。
最初の日本酒にもおすすめです。
今回は福島県の地酒を3本
ご紹介いたしました。
気分とお好みで是非どうぞ。