こんばんは。
ご覧くださりありがとうございます。
11月20日(金)から、今シーズンも
忘年会・新年会パックが始まります。
仕入れの都合上、
前日までの要予約メニューですが、
当店の自慢のものを
バランスよく、お得に
お召し上がりいただけます。
二人前よりご予約承っております。
目的が忘年会・新年会でなくても
ご利用いただけますので、
ご検討をよろしくお願いいたします。
本題に入りまして。。。
11月7日(土)、
地酒がたくさん入荷いたしました。
本数が多いので長くなりますが、
一本ずつご紹介していきます。
左から
東洋美人・綿屋・雁木
雨後の月・賀茂金秀
今回は山口県と広島県の地酒が多く、
久しぶりに登場するものが多いです。
それでは最初のお酒です。。。
東洋美人
(とうようびじん)
醇道一途 限定
純米吟醸 直汲み生
山口県:澄川酒造場のお酒
かなり久しぶりに登場の
東洋美人。
使用米は国産米としか載ってはいませんが、
精米歩合は麹米で40%、
掛米で50%という贅沢な造り。
少しだけとろみを感じる質感。
フレッシュで瑞々しい香り。
丸くって、めちゃくちゃフルーティー。
ここ最近試飲したお酒の中では、
一番フルーティーかも知れません。
味のキレの最後に
一瞬ひねりのある渋味が現れた一口目。
一口でおいしい!と感じました。
酸味と辛さは控えめで、
初めは瑞々しく角のない甘さ、
そこにちょっと骨太な苦味が加わり
展開していきます。
直汲みの生酒らしい
安定感のある太さもあるのに
フルーティーで、
綺麗さと上品さもあって、
多様な魅力と味のあるお酒です。
果実感が特徴に感じたことも大きいですが、
今ご用意しているお酒の中でも、
ちょっぴりカラーが異なるように感じます。
女性の方にも好まれそうです。
かわいらしさと力強さにプラスして、
スマートさも感じられるお酒です。
つづきまして。。。
綿屋(わたや)
純米吟醸酒 秋綿 山田錦
宮城県:金の井酒造のお酒
日本酒度:+3、0 酸度:1、6
宮城県の地酒の綿屋も
久しぶりの入荷です。
宮城県産の山田錦が全量で使われていて、
精米歩合が55%の純米吟醸酒です。
秋らしい紅葉や栗、
きのこが描かれたラベルに
一緒に描かれているのは、
蔵元さんの愛犬バロン君だそうです。
お客さま方から
かわいい!と好評です。
香りは控えめ。
口当たりは苦味と酸味、
透明感があって
お水の綺麗さを感じます。
さっぱり感と柑橘系の果物のような
爽やかなキレがあり、
軽快なタイプのお酒です。
キレが良くて、
喉越しはドライ。
香り控えめな純米吟醸酒ですので、
食べ物にもよく合うと思います。
今ご用意しているお酒の中では
あっさり、スッキリしていますので、
最初の日本酒としても
おすすめしたいです。
喉が温かくなるような
心地よい辛さがじんわりと
広がっていきます。
つづきまして。。。
雁木(がんぎ)
純米 無濾過生原酒 初搾り 新酒
山口県:八百新酒造のお酒
雁木からは新酒を仕入れました。
山田錦が使われた純米酒、
精米歩合は60%です。
今年の秋初めての新酒なので、
新酒らしいピチピチの若い香りを
予想していたのですが、
意外にもチーズのような風味があります。
ですが、
舌の乗せた瞬間に感じる
新鮮な甘酸っぱさは新酒らしいです。
甘味にも感じますが、
酸味に、よりフレッシュさを感じます。
無濾過生原酒の名のとおり、
どっしりと存在感のあるタイプ。
チーズっぽい香りは
口に含むと感じられませんでした。
パワフルでエネルギッシュ。
舌の上でお酒の分子が
個別に一気に膨らんでいくような
ボリュームがあってジューシー。
勢いを感じますが、
若々しすぎず、
未完成な感じがしません。
渋味は控えめ、
苦味は喉越し・キレの後に現れ、
辛さはキレをさっぱりさせている程度で、
強い主張はありません。
パワフルですが、
キレの良いお酒です。
つづきまして。。。
雨後の月(うごのつき)
純米大吟醸 千本錦
ひやおろし
広島県:相原酒造のお酒
雨後の月は先月に
スタンダードな辛口の純米酒を
仕入れましたが、
評判が良かったので、
秋限定の大吟醸を仕入れました。
使われているお米は千本錦と山田錦で、
どちらの精米歩合も50%。
八割近くの割合で
千本錦が使われています。
少~しだけとろみを感じる
テクスチャー。
ほんのりと淡く
秋らしいホクッとした香りがします。
甘苦く、独特の風味に
インパクトのある序盤。
何に似ているか考えて、
りんご・マスカット・ライチ・ぶどう
グレープフルーツ・バナナ・メロン
瓜・桃・何かのスパイス・・・
気持ちとしては粘ったのですが、
これというものが挙げられません。
(どなたかよろしくお願いいたします。)
甘さが先に消えて、
ほどほどに存在感のある苦味が残ります。
少し遅れて辛さが出ますが、
酸味は終始控えめ。
じっくりと苦味が味をきかせて
ソロソロと消えていきます。
しっかり味の純米大吟醸。
お口の中で、
発見できていない
何かに似ている香りが広がります。
味も香りも充実しています。
今回最後のお酒です。。。
賀茂金秀
(かもきんしゅう)
特別純米 よりそい秋味
秋あがり
広島県:金光酒造のお酒
賀茂金秀は入道雲が夏らしかった
夏限定酒以来の登場です。
使用酒米は、
麹米が精米歩合50%の雄町、
掛米が精米歩合60%の中生新千本です。
発酵感のあるホクホクとした
秋らしい上立香。
思わず「お~!」と
声が出たくらいの芳しさです。
まん丸コロコロの甘さ、
角が解れてとろけきった酸味は
香りからの想像よりもソフトです。
ほんの束の間、
発酵感のある風味がしますが広がらず、
香りはお口の中では強くありません。
香りが全くないわけでもないですが、
どちらかというと味に
フォーカスされる感じで、
個人的には好きなバランスです。
優しく穏やか。
終盤、ストンッと
瞬間的に沈むように味が深まって、
スルリとスムーズなキレ。
上立香からの勝手な印象で
枯れ感がありそうだなと思いましたが、
解れていて丸さはあるので、
寝かされてきたのはわかりますが、
枯れ感は感じませんでした。
飲みやすくて優しい秋のお酒。
ボトルの上部に貼られた
「よりそい秋味」。
本当にそんな感じのお酒です。
今回は
山口県から東洋美人と雁木、
宮城県から綿屋、
広島県から雨後の月と賀茂金秀を
ご紹介いたしました。
気分とお好みで是非どうぞ。
寒くなってきましたので、
暖かくしてお過ごしください。