ご覧くださりありがとうございます。
今日はお天気が良くて、
ここ最近にしては暖かいです。
また来週後半は寒くなるようなので、
お気をつけてお過ごしください。
今回は、
野恩・会津中将・雪の茅舎の
三本のお酒をご紹介いたします。
それでは最初のお酒です。。。

野恩(やおん)
純米 無濾過原酒
福島県:大和川酒造のお酒
日本酒度:+9
500本という数の少ない限定酒で、
15℃の蔵内で2年6カ月熟成されています。
テーマは
「シンプル・ベーシック・ナチュラル」。

使われているのは喜多方産の山田錦。
精米歩合は55%の純米酒です。

少しの酸味と
わずかに香ばしさのある上立香。
味があって、
しっかり辛口というのが第一印象。

透明感と穏やかな甘味、
スーーーーッと舌に染み込むような
素直な質感。
口当たりの透明感に驚き、
すぐに辛さが出てきて存在感を増してきます。
口の内側(横)がピリピリする辛さ。
酸味はお酒の味の中というよりも
お酒の水分の中に溶け込んでいるイメージ。

後半は辛さと苦味が合わさって大人な味。
充分に深まった後でさらっとキレます。
毎回口に入れた瞬間はクリアですし、
味も個性もあります。
飲み進めるにつれて
ややアルコール度数の高さを感じますので、
お水を挟みつつどうぞ。
つづきまして。。。

会津中将
(あいづちゅうじょう)
生純米原酒 無濾過初しぼり
福島県:鶴乃江酒造のお酒
日本酒度:+3 酸度:1、6
毎年仕入れる会津中将の新酒です。
使用米は会津産の五百万石で、
精米歩合60%の純米酒です。

一口目はシャープな香り、
口に含むとたちまち広がる
とても上品な甘味、程良い苦味。
酸味は馴染んでいて、
アルコール度数が高めなのですが、
重くなく、辛さで締まってキレが良く、
喉越しはスッキリ辛口。

二口目は先ほどよりも
フルーティーな印象で、
一口目同様に香りは強くないのですが、
酸味と辛さが膨らんで刺激的なおいしさ。
質感がちょっとぽってりとして、
コクを感じました。

一口一口進むごとに味わい深くなりますが、
フレッシュさは変わりなく、
完成度の高い新酒です。

今期の鶴乃江さんのお酒の
ポテンシャルの高さが出ています。
今回最後のお酒です。。。

雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)
山廃純米 生酒
秋田県:齋彌酒造店のお酒
雪の茅舎の山廃の新酒です。
使わているお米は山田錦と秋田酒こまち。
精米歩合は65%です。

早い段階で訪れる辛さ、
苦味と合わさって伸びていきます。
甘さと酸味のミックスとは少し違って、
少量の甘味+酸味+塩味が混ざったような
珍しい良い味。

飲む前は
ほのかに香ばしさを感じる程度でしたが、
口の中での香りは、
香ばしくホクホクとしています。
じわじわと辛さが強まり、
しばらく飲み込まずに留めていると、
酸味と共に甘味はこの頃には
より一層まろやかに。

辛さがクーーーッと高まってきて、
辛さを充満させて
サーーーッと引いていきます。
甘苦な後味。
軽く香りを残します。

飲みにくさがなくて、
食欲をそそる味。
いろいろなお好みの方に
好んでいただけそうです。
今回は希少な野恩、
想像の上をいく会津中将、
優秀な食中酒の雪の茅舎を
ご紹介いたしました。
気分とお好みで是非どうぞ。