ご覧くださりありがとうございます。
最初の世間話っぽい話題が思い浮かばず、単刀直入ではありますが、今回も地酒のご紹介をしていこうと思います。
今回は、會津龍が沢と帰農の2本をご紹介いたします。
それでは最初のお酒です。。。

會津龍が沢(あいづりゅうがさわ)純米吟醸原酒 超辛口
福島県:榮川酒造のお酒
日本酒度:+20 酸度:1、4
何度も仕入れている會津龍が沢の黄色いお酒。
純米吟醸の超辛口。
使用米は会津産の夢の香。
精米歩合は55%で造られています。

シャープで透明感のある上立香は控えめ。
會津龍が沢はいろいろな銘柄が販売されていますが、お水の綺麗さがすごくよく伝わってくるシリーズだと思っています。
一回火入れされているのですが、瑞々しい透明感があって、わずかにフルーティーさも含む爽やかな風味と酸味が広がります。
甘味はとっても控えめで、酸味と辛さと軽快な苦味が合わさり、膨らむことはなく伸びていきます。
充分に辛いですが、刺激的過ぎず、サクッとキレて苦辛い後味。

原酒なのですが、シャープさで軽さが出ているのか重量感は感じません。
そしてイメージ通りの綺麗さ、雑味のなさ。
香りも強くないので、食べ物に幅広く合います。
飲み飽きもしにくく、今回も頼りがいのある食中酒に仕上がっています。
もう一本のお酒です。。。

帰農(きの) KINO 純米酒 伊勢錦
三重県:元坂酒造のお酒
酒屋八兵衛が有名な元坂酒造さんの帰農は、2021年から発売の新銘柄。
元坂酒造さんのある地で生まれ、戦後は栽培が途絶えていた酒米 伊勢錦を自家栽培で復活。
この伊勢錦を用い、生酛造りで醸造するというのが、帰農のポイントのようです。
ちなみに当店入荷は2度目です。
今回のお酒は2021年醸造。
精米歩合は60%の純米酒です。

淡く黄色味がかった色調で、柔らかな酸味を含み、味がのっていそうな上立香。
スッキリとした透明感がベースにあるのを感じます。
酸味・辛味がきいていて、甘味はスパイス程度。
濃厚とはちょっと違う気がするのですが、ハッキリとした味わいがあるというのが一口目の感想。
二口目以降は、わずかに発酵感を感じる酸味にさらに強くなった辛さが力強く、若干の渋味を伴ってドライにキレます。

ひねた感じがなくて、味がのりつつ、飲みやすい仕上がり。
口の中での香りも強くありません。
フルーティーさとかフローラルさ等はなく、お米!という主張が魅力的です。
味の濃い食べ物にも負けず、酸味のある物も含めて、こちらもいろいろなメニューに合いそうなお酒です。
今回はタイプの全然違う2本のお酒をご紹介いたしました。
タイプは違うのですが、どちらも食べ物によく合います。
気分とお好みで、是非どうぞ。