ご覧くださりありがとうございます。
10月に入りました。
毎夏にご提供している
活はもと玉ねぎの淡路島鍋が終了し、
ただいまあんこう肝だらけ鍋に向けて
準備を進めているところです。
またトップページでもお知らせをいたしますが、
あと数日お待ちください。
ご注目をよろしくお願いいたします。
さて、10月1日は日本酒の日。
せっかくですので、
当店でも秋のひやおろしのお酒を解禁といたしました。

左から
辰泉・奈良萬・会津中将・弥右衛門・榮川
それぞれご紹介していきます。
それでは最初のお酒です。。。

辰泉(たついずみ)純米 秋上がり
福島県:辰泉酒造のお酒 日本酒度:+1 酸度:1、6

昨年も同時期に仕入れた
やや辛口の秋限定酒。
辰泉さんのお酒なので、元々の期待値は高かったのですが、
その大きな期待を上回るおいしさで驚いたのを覚えています。

使われているお米は
掛米に夢の香、麹米にはコシヒカリ。
共に地元会津産のお米です。
寒い時季に造られ、火入れされた後、
涼しい場所で寝かされてきました。

香りにも味わいにも柔らかさがありつつ、
酸味と辛さも感じられ、
味がぼやけることなく整っています。
熟成感は進み過ぎておらず軽めです。
喉越しと余韻にはスッキリ感があって、
お酒が進むと食も進む・・・というような
仕上がりバッチリの食中酒です。
つづきまして。。。

奈良萬(ならまん)純米 ひやおろし
福島県:夢心酒造のお酒

奈良萬のひやおろしも秋限定のお楽しみ。
燗酒にしてもとってもおいしいです。
使われている酒米は五百万石。
精米歩合は55%です。

香りはやや甘酸っぱくて強くはありませんが、
柔らかくまろやかで、酸味を伴いつつも
ふんわりとした豊かな味わいがあります。
純米酒としてはお米が磨がかれていることもあってか、
癖がなく、親しみやすさがあるように思います。
キリッとした辛さがあって、
喉越しとキレも気持ちが良いです。
つづきまして。。。

会津中将(あいづちゅうじょう)純米吟醸 ひやおろし
福島県:鶴乃江酒造のお酒
日本酒度:+1~2 酸度:1、5
こちらは会津中将さんが阪急百貨店に
直接販売に来られたときに購入してきたお酒です。
取引のあるお酒屋さんにはないので、当店ではかなりレア。
水色の瓶に、淡いピンク色の三つ葉葵がついた白いラベルは
なんだか柔らかい雰囲気があって素敵です。

使用されているお米は福島県産の五百万石。
精米歩合は58%。
フルーティーさのある上品な吟醸香が漂い、
丸みのあるしっかりとした味。
冷酒でもおいしいですが、
燗酒でもお楽しみいただけます。
ボリューミーに広がった後は
綺麗に切れて、喉越しも軽快。

梅田の阪急百貨店に一年に一回ほどいらっしゃるタイミングで、
普段なかなかないような銘柄を
本当はもっとたくさん買いたかったのですが、
計画している在庫分を前倒しして出さないと
売るものが足りないくらいのご盛況ぶりでした。
当店の常連さんも訪れ、この機会を逃してはと
自宅用に購入されたと伺いました。
そんなレベルですので今回も期待してお召し上がりください。
つづきまして。。。

弥右衛門(やうえもん)純米辛口 ひやおろし
福島県:大和川酒造のお酒 日本酒度:+8 酸度:1、7
弥右衛門の秋のお酒も毎年注文する銘柄です。
次にご紹介する榮川もそうですが、
もみじのラベルが季節感があって好きです。
使われているお米は夢の香。
精米歩合は60%です。

今回到着したお酒の中では一番日本酒度が高く、
しっかり辛口のお酒です。
ひと夏寝かせた程よい熟成感と、
力強いお米の旨味に加え、
穏やかさと柔らかさを備えています。
一回火入れの純米酒。
蔵元さんは冷酒がオススメとありましたが、
燗酒でもおいしいのではないかと思います。
今回最後のお酒です。。。。

榮川(えいせん)ひやおろし 無濾過 純米酒
福島県:榮川酒造のお酒
日本酒度:+3~4 酸度:1、5~1、6

こちらも当店の秋の地酒を代表する銘柄。
メニューで価格をご覧いただくとおわかりになりますが、
榮川さんのお酒は、おいしいのに全体的にリーズナブルなんです。
余談ですが、
先日初めて仕入れてみた果実酒も評判上々です。
すだち酒は早々に二本目に入りましたし、
召し上がった方に喜んでいただいています。

今回の銘柄のお話に戻りまして、
春先に搾った新酒を火入れしたあとで冷所で熟成。
無濾過のまま生詰で出荷されています。
フルーティーさは控えめ、
その分お米の風味がしっかりという榮川さんのお酒らしく、
角のないふくよかなお米の旨みが広がります。

飲みにくさもなく、飽きもこない安定のおいしさ。
冷酒でも燗酒でも召しあがっていただけて、
どなたにでもお勧めできる頼りになる一本です。
今回は福島県会津の地酒が揃いました。
福島県の地酒といえば、
素晴らしい酒米 夢の香を使ったものも多いのですが、
この『夢の香』。
ずっと「ゆめのか」だと思っていたのですが、
先日、榮川さんがいらっしゃったときに初めて、
『ゆめのかおり』と読むのだと知りました。
『松山三井(まつやまみい)』
『愛山(あいやま)』
『神の穂(かみのほ)』『神の舞(かんのまい)』
『強力(ごうりき)』
『新山田穂(しんやまだぼ)』
『総の舞(ふさのまい)』
『穀良都(こくりょうみやこ)』 ・・・等々、
ちらほらと人名っぽいのもありつつ、奥が深い世界です。
そんな情報も絡めつつ、
食欲の秋を楽しんでいただけるように努めます。
今月もよろしくお願いいたします。