ご覧くださりありがとうございます。
最初に、
今週の営業に関するお知らせがあります。
明日 1月14日(火)は、
家事都合により、臨時休業いたします。
それから、
1月16日(木)は、
終日貸切で営業いたします。
また別の日程で
ご来店をお待ちしております。
広島県産のかきも、ますます大きく、
おいしくなってくる季節。
ご検討をよろしくお願いいたします。
本題に入りまして、
今回も新春用にご用意しておいた
新酒のご紹介をしたいと思います。
今回ご紹介するのは、
以下の5本のお酒です。。。

左から
会津中将・奈良萬
蒼天伝 美禄・飛露喜・会津娘
それでは最初のお酒です。。。

会津中将(あいづちゅうじょう)
無濾過初しぼり 生純米原酒
福島県:鶴乃江酒造のお酒
日本酒度:+3 酸度:1、7

お馴染みの会津中将シリーズからも
今季も新酒をご用意しております。
注文したのは、
会津産の五百万石が使われた
純米の新酒。
精米歩合は60%です。

酸味と旨みを感じる香りは、
お口の中ではりんごのような香味が
開くように広がります。

花の蜜のような
まろやかで可愛らしい甘味、
ごくわずかに舌にピリピリと刺激のある
若々しい酸味と、とても程よい苦味。

味が伸び上がって、
苦味も滑らかに膨らみ、
味わい深くも重たくない飲み応え。

お口の中でまた綺麗な香りが広がり、
チリチリとした辛さのあるフィニッシュ。
柔らかな香りと辛さを残す後味。

綺麗さと味わいを両立させた
質の高い食中酒に仕上がっています。
最初のお酒としても良いですし、
いくつか飲まれてからのご注文でも
おいしく召し上がっていただける
おすすめの一本です。
つづきまして。。。

奈良萬(ならまん)
純米生酒 おりがらみ
福島県:夢心酒造のお酒
日本酒度:+3 酸度:1、6
福島なのに奈良萬、
飲めば夢心地の夢心酒造さんからも
新酒を選びました。
今回のお酒は五百万石が使われた
精米歩合55%の純米酒。

おりがらみのお酒で、
表現が難しいですが、
半透明くらいの
そこそこのにごり具合です。
香りは控えめ。

奈良萬らしい
舌の上をピチピチと跳ねる発泡感に
何だか気分まで弾ける口当たり。
(徐々に落ち着いてきます)
甘さと酸味・旨みの
三重奏になった味わいが
間髪入れず広がっていく
スタートから伸びやかなタイプ。
よくきいた酸味に新鮮さが溢れ、
1テンポ遅れて現れる苦味が、
さらに味を充実させます。

サラッとキレが良くて、
後味は少し甘苦く、
まだピチピチ感が残っていました。

無濾過ならではの嬉しい旨み。
アルコール度数が17度ですが、
飲みこみにくさはありません。

幅広いお好みの方におすすめできますが、
味のあるお酒がお好きな方には
一杯目の日本酒としてもおすすめです。
つづきまして。。。

蒼天伝 美禄
(そうてんでん びろく)
<冬> 特別純米 ササニシキ55
真冬の生貯蔵 瑞雪の雪あかり
宮城県:男山本店のお酒
日本酒度:±0 酸度:1、7
宮城県の蒼天伝の
名前の長い新酒です。
使われているのは
農薬や化学肥料を使わずに作られた
ササニシキ。
精米歩合は55%の特別純米酒です。

軽やかな酸味を含む
おいしそうな上立香。
お水の清らかさが
即座に伝わってくる透明感。
あっさり目の第一印象です。

その後は
滑らかに角が立つことなく
味が膨らみ始め、
酸味のある香りも
同時にふわりと広がります。
苦味をソフトにきかせて
サッパリとキレます。
後味は淡く甘苦いですが、
それほど長くは続きません。

飲み進めるにつれて
味がふくよかになって、
一口目よりも
ずっと飲み応えが出てきます。

あっさりとした食べ物にも、
やや濃いめの食べ物にも
合わせやすそうな新酒です。
つづきまして。。。

飛露喜(ひろき)
特別純米かすみ酒 初しぼり 生酒
福島県:廣木酒造本店のお酒
希少銘酒の飛露喜から、
特に入手が難しいかすみ酒のご紹介です。

後悔されているお酒のデータが
少ないのですが、
精米歩合55%の特別純米酒です。

華と艶のある上品で芳醇な香り。
全く角のない
トロットロの水飴のような
豊かな甘味が印象的な口当たり。
コクがあって濃厚な甘味ですが、
最初は水飴のようにクリアなのですが、
だんだんと蜂蜜風に変化して、
味に奥行きと深さが出てきます。

お酒のおいしさが
お口全体に広がり切ったあと、
苦辛さでキュッと締まって
スッとキレます。

後味は苦味がほんのりと余韻を残し、
次第に緩やかに消えていきます。

甘口のお酒がお好きな方にも
大変おすすめ。

旨みたっぷりの新酒です。
いよいよ最後のお酒です。。。

会津娘(あいづむすめ)
芳醇純米 生酒
福島県:髙橋庄作酒造店のお酒
日本酒度:±0~+1
酸度:1、5~1、6
人気の高い会津娘シリーズから、
芳醇純米の新酒を注文しました。
お世話になっているお酒屋さんでは
既に完売の人気の銘柄です。

使用されているお米は
地元産の五百万石。
精米歩合は55%で造られています。

飲む前の香りは控えめで、
ほのかな酸味が淡く香ります。

芳醇純米という名前に違わない
厚みのあるボリューミーな序盤。
少しだけ舌に刺激を感じる
ピリピリ感。
甘さは、真ん丸という
表現しか思いつかないほど丸くって、
苦味が2番目に、
3番目に酸味が加わったら、
境目がなくなるくらい
綺麗にそれぞれの味が溶け込みます。

旨みたっぷりに一気に広がったら、
苦味がググッと存在感を出し、
徐々にキレていきます。
後味、苦味の余韻が最初に現れますが、
最後はポカポカとした温かい辛さが
喉の入り口に漂います。

芳醇純米。
まさに、そんなお酒。
お米の味の厚い新酒です。
今回で1月4日分の
お酒のご紹介がついに終了いたしました。
本数も多く、文章も長く、
長々となりましたが、
ご覧いただきまして
ありがとうございました。
今回の新酒の中で、しいて言うと、
今回ご紹介した飛露喜が、
入手困難な中でも
さらにレアということで、
残りが一番少なくなっています。
鳳凰美田や陸奥八仙も
ご注文が多いです。
その他のお酒も
おかげ様で順調な減り具合。
気分とお好みで是非どうぞ。