先日入荷したお酒3本を
1本ずつ詳しくご紹介していきます。
最初のお酒はこちらです。

陸奥八仙 特別純米 中汲み 無ろ過生原酒
中汲みのお酒なので、
ちょうどバランスの良い部分だけが詰まった
贅沢な1本です。
また、
お酒のおいしさに定評があるシリーズで
生原酒なので、濃醇。
飲む前に感じられる上立ち香からして
果実感のある良い香りが特徴的です。
日本酒度は+2で酸度は1、7。
調和がよくとれており、
味も香りも◎で、食中酒にピッタリです。
続きましてはこちらです。

会津娘 芳醇純米 生酒
会津“むすめ”です。
先日、お酒の写真を撮影したときに
ボトルを少し離れたお席からご覧になったお客さまに
「会津“狼(おおかみ)”?」と聞かれました。
『“むすめ”ですよ。
だけど、娘もときどき
狼になるかも知れません。』と言ったら、
「男はみんな狼だよ。」と言われました。
ふーーーん。
話を戻しまして、
ボトルの裏側に説明が載っていました。

新酒ではありませんが、
寒いこの時期だけの限定酒!!

雪の結晶がデザインされたテープで
封がされていました。
お酒を選ぶ際に、
一目で惹かれた“芳醇純米”の名前どおり、
生酒としてのフレッシュな香りがあり、
しっかりとした旨みがあり、
まろやかさもあるので余韻まで
じっくりとお楽しみいただけるお酒です。
やっぱり“狼”と言うより、
“娘”が適したお味です(笑)
最後はこちらです。

紀土-KID- 特別純米 しぼりたて
新酒です!
こちらにも説明書きがありました。

日本酒度は+2~3程度と思います。
今回の陸奥八仙と会津娘と変わらない値なのですが、
先の2本とは違って、酸度が1、4で高い値ではありません。
そのため、穏やかさと優しい感じのするお酒に
仕上がっています。
そこに、新酒の爽やかで瑞々しい香りが加わって
締まりもちゃんとあります。
酵母については、まだお話ししていませんでしたが、
酵母にもいろいろ種類があって、
6号とか、9号とか、14号とか、
同じ仲間の酵母でも違う呼び名とか
協会酵母とか、本当にいろいろあります。
私も勉強中なので、偉そうにご説明できないのですが、
こちらのお酒には、(協会)9号酵母が使用されています。
この酵母の特徴は、素晴らしい吟醸香です。
上の説明にも書かれているように、
香りが乗るお酒ができやすいみたいです。
是非、飲まれる際には
香りのチェックをしてみてください。
地酒って、産地の水だとかお米だとか、
精米歩合とか熟成具合とか、どこを汲むとか、
ろ過するとかしないとか、〇号酵母使用だとか、
火を何回入れるとか入れないとか、
無限とも言える組み合わせの中から、
蔵元さんは試行錯誤して造られています。
流れるお水にも収穫されるお米にも
毎年微妙な違いがあったりして、
全く同じ銘柄のお酒でも、
今年と来年の出来は違ってきます。
そうした背景や過程を経て、
やっとこ完成したお酒がこの1杯だと思って飲むと、
おいしさもより一層深く感じられるのではないでしょうか?
━━━と、一応最後は
真面目な感じで終わっておこうかと思います。