ご覧くださりありがとうございます。
あんこう肝だらけ鍋と広島県産のかき料理のシーズンが終了目前というのは前回お話しましたが、その後の期間限定メニューにつきましては、現在調整中です。
決定しましたら、また改めてお知らせいたしますので、楽しみにお待ちください。
よろしくお願いいたします。
本題に入りまして、今回は七本槍と美禄をご紹介したいと思います。
それでは最初のお酒です。。。

七本槍(しちほんやり)純米 山田錦 うすにごり生原酒
滋賀県:冨田酒造のお酒

最近滋賀県の地酒の評判が良いように感じて、以前よりもよく仕入れています。
七本槍もその一つ。
今回のお酒に使われているのは滋賀県産の山田錦。
精米歩合は60%の純米酒です。

発酵感と酸味の両方がよくきいた上立香。
ほんのわずかに黄味ががっているように見えますが、もう少し琥珀色に近い色が付いているようなお酒っぽい香り。
銘柄はうすにごりとなっていますが、チラチラとおりが舞う程度。
香りの予想よりも酸味は控えめで、フルーティーな口当たり。
綺麗な甘さも感じられます。
ライチのような香りが口の中を満たし、チリチリとした辛さが徐々に現れます。
苦味がじわっと出てきて、シュルシュルと消えていきます。
甘苦い後味。

少しアルコール度数が高そうな飲み応えがあるのですが、15度なので、特別高くはありません。
口当たりは素直ですが、飲み込んだ後でグンと一気に深くなって充実感が増します。
一口ごとに強弱のループが訪れます。
純米酒らしい旨味、生原酒らしい飲み応え、山田錦らしい綺麗さといろいろな要素が活きています。
もう一本のお酒です。。。

美禄(びろく)<春> 特別純米 山田錦55 春しぼり 滓がらみ生原酒
宮城県:男山本店のお酒
日本酒度:+2

先にご紹介した七本槍と同じく、こちらも山田錦使用のお酒。
こちらの山田錦は兵庫県産だそうです。
精米歩合は55%の特別純米酒。

上立香はほぼ感じられませんが、淡麗の本醸造とはやはり違う薄ーーーい上品な香りが漂います。
透明感があって、フルーティーというよりもフローラルな香り。
上品できめが細かくて、とっても滑らか。

甘味>酸味のバランスで甘酸っぱいのですが、繊細さが一番印象的です。
チリチリとした辛さがあって、綺麗で癖なし。
口の中での香りも強くはありません。
スーーッとキレ良し。
甘苦のごく軽い後味。

バランス良く日本酒の良いところが出ていますが、突出して個性的なところが良い意味でないので、飲みやすく、日本酒をあまり召し上がったことがない方にもお勧めです。
男山本店と聞くと、その字面からガツンと力強いお酒のイメージを持ちそうですが、最初の日本酒にもお勧めです。
今回は山田錦を使用したお酒を2本ご紹介いたしました。
どちらもおすすめ。
気分とお好みで是非どうぞ。