こんにちは。
前回は失礼いたしました。
3月2日からのお酒のご紹介も
ついに最終回。
今回は、
弥右衛門・花泉・蒼天伝の
三本のお酒をご紹介いたします。
それでは最初のお酒です。。。
弥右衛門(やうえもん)
純米しぼりたて生酒
福島県:大和川酒造のお酒
日本酒度:+8 酸度:1、5
弥右衛門の純米の新酒も
毎シーズン仕入れているかと思います。
使用米は麹米が夢の香、
掛米がコシヒカリ。
精米歩合は夢の香が50%、
コシヒカリが60%だそうです。
スッキリ+ちょいシャープな香り。
舌に当たると
軽くピリピリッとする質感。
トロトロにまろやかな甘味、
フルーティーな酸味が溶けていて、
初めのシャキンとシャープな香りとは
全然違う雰囲気です。
苦味は控えめで、
徐々に辛さをきかせてきます。
少しずつ辛さが膨れてきて、
日本酒度の値からの想像よりも
柔らかく辛い喉越し、甘苦い余韻。
口の中ではお米の旨味と香りがあり、
ひねた感じは全くありませんが、
ベースに角がなくて滑らかなので、
若い感じはそこまでありません。
良い具合にほぐれた生酒といった感じで
安定感があっておいしいです。
つづきまして。。。
花泉(はないずみ)
活性純米にごり酒
福島県:花泉酒造のお酒
花泉の活性にごり酒、
仕入れるのは初めてでしょうか?
使われているお米は、
五百万石・夢の香・ヒメノモチで、
精米歩合は65%の純米酒です。
おりの量はたっぷり。
しっかりにごったお酒です。
上立香は控えめ。
シュワッときめの細かい
泡の粒子を感じる発泡感。
厚みがあってコクのある
甘口の口当たりです。
酸味が出てきて、
綺麗な甘さが
ほどけるように先にキレていき、
苦味が出てきてからは、
酸味と苦味、
アクセントのちょっとだけの
渋味が残ります。
香りはあまり広がらず、
味が膨らみます。
辛さがあって、後味も辛口。
気持ちの良い辛さです。
味がありつつ飲みやすく、
癖がありません。
めちゃくちゃ濃いわけではありませんが、
一口ごとに深まります。
文句なしにおいしいです。
今回最後のお酒です。。。
蒼天伝(そうてんでん)
特別純米 滓がらみ
しぼりたて生原酒
宮城県:男山本店のお酒
日本酒度:+1
蒼天伝の特別純米の新酒、
たぶん当店初入荷の銘柄です。
精米歩合は60%で造られています。
滓がらみとなっていますが、
おりはほとんどなく、
パッと見た感じは透明です。
シャッキリとした香り、
口の中ではイメージがガラリと変わって、
とろける滑らかさの、とても繊細な舌触り。
丸い甘さ、苦味、酸味、渋味が
複雑に入れ替わり、
口の中で味がどんどん移り変わります。
太さがあって満足感の高い味わい。
一定の太さで続くと思っていたら、
スパッとキレます。
香りはベースは清楚ですが、
華やかさを持って広がります。
喉越しはソフトにドライ。
太さはあるのですが、
パワフルというほどの勢いは感じず、
しっとりしています。
飲み応えがあるタイプですが、
後味が軽快。
キッチリ締めてくれる
メリハリのある一本です。
今回は、
福島の弥右衛門と花泉、
宮城県の蒼天伝をご紹介いたしました。
気分とお好みで是非どうぞ。