ご覧くださりありがとうございます。
いかがお過ごしでしょうか?
来週から一気に寒くなると聞きました。
寒さには弱いので恐ろしいです。
暖かくしてお過ごしください。
今回は11月30日(月)入荷の
三本のお酒をご紹介いたします。

左から
雪の茅舎・陸奥八仙
萩の鶴×日輪田
それでは最初のお酒です。。。

雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)
純米吟醸生 しぼりたて
秋田県:齋彌酒造店のお酒
日本酒度:+2、0 酸度:1、5
雪の茅舎の新酒です。
もう何年も連続して
この時季に注文していて、
新酒の定番の一本!
といっても過言ではない銘柄です。

使われているお米は
80%があきた酒こまち、
20%が山田錦です。
精米歩合は55%、
純米吟醸のフレッシュな生酒。

香りはクリア。
透明感のある強くない甘さと
ワイルドさのない綺麗な苦さが
広がります。
香りは口の中では
ふくよかには主張しないものの、
上品な吟醸香があります。

中盤から酸味が出てきて、
苦味が味全体を引き締め、
グッと一段沈むように深まって、
サッと消えていきます。

落ち着きのある新酒で、
深まりますが、序盤は軽めであっさり。
上立香から
香り高いイメージがありましたが、
今回は香りは控えめに感じます。
飲みやすさは変わらず、
多くの方におすすめです。
つづきまして。。。

陸奥八仙(むつはっせん)
直汲み 特別純米
無濾過生原酒 しぼりたて
青森県:八戸酒造のお酒

陸奥八仙のジューシーな新酒です。
鼻を近づけたときの香りは淡くて、
遠くで爽やかさが香ります。

シュワッと刺激的で
蜜の多いりんごのような酸味のある
甘酸っぱいとても魅力的な口当たり。
味と香りは傾向が少し変わって、
口の中ではバナナに似た香りが
ぶわ~っ!と一気に広がっていき、
芳醇さが好ましいです。

苦味でギュッと締まって、
サーーーッと引いていくキレ。
後味は甘苦です。

第一印象は爽やか。
その後は生原酒らしく
旨味が充分に膨れて、
スピーディーなキレ。

新酒ならではの新鮮さと
ジューシーな旨味の
爽やかな仕上がりです。
多くのお客さまに
気に入っていただけるに違いないと
確信を持っておすすめです。
今回最後のお酒です。。。

萩の鶴×日輪田
(はぎのつる×ひわた)
HYBLID
宮城県:萩野酒造のお酒
萩野酒造さんの二大スター
萩の鶴と日輪田の良いとこ取りの
新しいチャレンジです。
『宮城らしさを追求しながら
進化を続けてきた速醸の「萩の鶴」
伝統の山廃仕込みと
現代の技術を融合させた「日輪田」
この異なる2つの個性を
掛け合わせました。
モダン×クラシックの
異なる個性の織りなす
味わいの創造にチャレンジした
初めてのお酒です。
(蔵元さんHPより)」

純米・純米吟醸・純米大吟醸などの
特定名称を敢えて使っておられません。
先入観や固定観念なしに、
お酒を選んで、
楽しんでもらいたいという
気持ちが込められています。
ちなみに、
精米歩合は50%です。

爽やかさに比重のある
甘酸っぱい上立香。

コクがあってまろやか。
旨味たっぷりの
艶ややかな甘さは、
とろみがあるように感じますが、
重量感とはならぬコクです。
酸味はとてもきれいに溶け込んでいて、
バランスの良い苦味。
高級感を漂わせながら深くなっていき、
辛さとピュアな酸味で締まり、
ソロソロ・・・とゆっくりキレていきます。

旨味が後を引く味わい。
蔵元さんの紹介文にもありましたが、
近代的な速醸の萩の鶴のモダンさと
山廃でお馴染みの日輪田の融合ですが、
全体的にモダンさが勝っているように思え、
洗練されているように感じます。
綺麗さと
コクのある旨味を両立させた
サラブレットのようなお酒です。
今回は新酒二本と
変わり種のハイブリッドを
ご紹介いたしました。
今回ご紹介した順番で
三銘柄召し上がるのもおすすめです。
気分とお好みで是非どうぞ。