こんばんは。
ご覧くださりありがとうございます。
明日から3月ですね。
早く暖かくなってほしいものですが、
季節の変わり目、どうぞご自愛ください。
今回も新しく入荷したお酒を
ご紹介していきます。
左から
七重郎・相模灘・会津中将・辰泉
それで最初のお酒です。。。
七重郎(しちじゅうろう)
純米吟醸 無濾過原酒
福島県:稲川酒造店のお酒
久しぶりの入荷の七重郎です。
目を引く真っ赤なラベルが
ガラス張りの冷蔵庫でも目立ちます。
使われているお米は
全量で五百万石。
精米歩合は55%の純米吟醸酒です。
柑橘系の果物のような
清涼感のある上立香。
角がなく、
コクと深みのある味わいで、
最初に来る甘味は濃くありません。
後から徐々にフワフワと
甘さが浮き出てくるような感じがします。
二口目は先ほどよりも
甘味はやや強めに感じられましたが、
それでも淡い印象です。
酸味がきいていますが、
その後、味の流れを
丸く包んで止めるように味が整います。
香りは主張し過ぎませんが、
香ばしい風味が落ち着きを持って
広がります。
ほんのりと辛く、
いつの間にか切れているような
優しいキレ味。
二回火入れがされているので、
燗酒にしてもおいしいと思います。
つづきまして。。。
相模灘(さがみなだ)
特別本醸造 無濾過
神奈川県:久保田酒造のお酒
日本酒度:+2 酸度:1、5
こちらの相模灘は今期3回目の入荷です。
前回の入荷は11月15日でした。
お勧めしやすくて、
親しみやすい癖のない味わいが
嬉しいお酒です。
スッキリとしつつも
華やかな香り。
滑らかで蜜のようにとろける
とても柔らかい口当たり。
口に入れた途端に
飲みやすさを直感します。
人あたりが良さそうなイメージです。
綺麗で、このままスーッと
味が流れていくのかと思いきや、
後半ほんのりと樽のような風味が。
厚すぎず、
スルスルと飲み進めていただけるお酒。
後味はシュッと辛くて、
きちんと収まりよくまとまります。
つづきまして。。。
会津中将 (あいづちゅうじょう)
特別純米 ひやおろし
福島県:鶴乃江酒造のお酒
こちらは今期2回目の入荷です。
前回の入荷は11月10日でした。
ひやおろしの会津中将。
間が開いているので、
また試飲してみました。
フルーティーで
清らかさのある香り。
お口の中では
フルーティーさが際立ちます。
甘酸っぱさに少しだけの苦味が加わった
奥深い味わい。
苦さから旨みが
ふわりとソフトに伸び上がるような感覚。
そこから
すんなりと引いていくようなイメージです。
どの味も目立ちすぎることはないのですが、
旨みがどしっとしていて、
しっかりと味わわせてくれる面も
持ち併せています。
食べ物の味を底上げしてくれる
頼れる食中酒です。
つづきまして。。。
辰泉(たついずみ)
辰ism №3 特別純米 山廃仕込 美山錦
福島県:辰泉酒造のお酒
日本酒度:+1 酸度:1、8~1、9
秋冬のお気に入り。
辰泉さんのオレンジ色のお酒。
こちらも今回で今シーズンの入荷が2回目で、
前回の入荷は11月4日でしたので、
改めてテイスティングしました。
前回飲んだときよりも、
色が濃くなっているように思いました。
使われているのは全量で美山錦。
精米歩合は60%の
山廃仕込みの純米酒です。
酸味の漂う香り。
芳醇さを予感させます。
パンチのある口当たりで、
酸味とコク、やや凝縮感のある
しっかりボディ。旨み満載。
お口の中では
まろやかな酸味のある香りが広がります。
辛さもあって、
相変わらずのスパイシーさ。
それでいて丸い甘味と
山廃らしいミルキー感とが、
境目が全くないほどマッチしています。
燗にするのも
ものすごくお勧めです。
今回は福島県の3本と
神奈川県の地酒が揃いました。
今シーズン既においしさが実証済みが3本。
七重郎も多くのお客さまに
気に入っていただける味わいです。
どうぞご贔屓にお願いいたします。