こんばんは。
今日もご覧くださりありがとうございます。
十月に入り、朝晩ひんやりとすることが増えてきました。
当店でも秋のお酒がたくさん入り始めました。
冷酒でもよし、燗酒でもよし・・・と楽しみの増える季節の始まりです。
遅くなりましたが、今回は9月20日(日)入荷の地酒を
それぞれご紹介していこうと思います。
ご紹介していくのはこれらです...
左から
飛露喜・陸奥八仙・十六代九郎右衛門・乾坤一
萬代芳・黄金澤・会州一・会津中将・辰泉
それでは、最初のお酒です。。。
飛露喜(ひろき)純米吟醸 生詰 黒ラベル
福島県:廣木本店のお酒 日本酒度:+2 酸度:1、7
黒いラベルがクールでかっこいい飛露喜です。
純米吟醸となっていますが、精米歩合は50%。
中身は大吟醸クラスのお酒です。
使われているお米は山田錦と五百万石。
超入手困難のお酒『十四代』の次に
入手が難しいと言われている飛露喜。
こちらの銘柄も、某お酒屋さんでは
14000円くらいで販売⇒完売でした。恐るべし・・・。
香りや味のアクセント(甘味・酸味・苦渋味など)のバランスが
とてもよくまとまっていて、キレや後味も綺麗です。
上品で嫌われないお酒に出来上がっています。
※ただいま特別純米の飛露喜をご提供中のため、
今回のお酒はそちらの完売後ご提供を始める予定です。
つづきまして。。。
陸奥八仙(むつはっせん)
特別純米 無濾過原酒 ひやおろし
青森県:八戸酒造のお酒 日本酒度:+1 酸度:1、6
香り高い青森の銘酒と言えばこちらの陸奥八仙シリーズ。
癖がなく、お勧めしやすいので
なくなるのが結構早めなイメージ。
今回は一回火入れされた秋のお酒なので、
程よい熟成による柔らかさと丸さがよく出ていて
優しくまろやかな印象。
それでいて旨味には力強さがあって、
終盤は辛さがキッチリと締めてくれます。
相変わらずの香りの良さにも注目です。
さらにつづきまして。。。
十六代九郎右衛門(じゅうろくだいくろうえもん)
山廃純米 原酒熟成23BY
長野県:湯川酒造店のお酒 日本酒度:±0 酸度:1、8
毎シーズン、燗酒に時季に入るとよく仕入れるこちらの銘柄。
昨年も23BYを仕入れていたので、今年はさらに熟成が進んでいるはず。
冷酒でももちろんおいしいのですが、
山廃のお酒と言うこともあり、燗酒の方がどちらかと言うとお勧め。
山廃仕込みらしい酸味はありますが、
熟成感による癖のないとても綺麗な仕上がりのため、
幅広い層の方に好んでいただけると思います。
まろやかな口当たりで
旨みも凝縮されている感じがあっておいしいです。
どんどんつづきまして。。。
乾坤一(けんこんいち)山田錦 純米吟醸 ひやおろし
宮城県:大沼酒造のお酒 日本酒度:+1 酸度:1、5
キレ味抜群で味わいしっかりで
長年お気に入りの宮城県の地酒。
純米吟醸となっていますが、
山田錦を贅沢に100%使用して、
大吟醸クラスの精米歩合で造られているお酒です。
日本酒度が+10を超える味わい深い超辛口のお酒なども
印象的な乾坤一シリーズですが、
今回のお酒はいつもの辛さは若干控えめ。
乾坤一らしい厚い旨みの層と
キレ味の良さは健在。お勧めです。
まだしばらくつづきまして。。。
萬代芳(ばんだいほう)秋安可り 特別本醸造生
福島県:白井酒造店のお酒 日本酒度:+5 酸度:1、4
前回の記事でもご紹介した
地元の会津の飲食店さんでも人気の銘柄。
先日仕入れたら、あれよあれよと売り切れたので、
間を置かずにまた仕入れました。
お酒の詳しい説明は前回入荷時の記事をご覧ください⇒こちら
まだまだつづきまして。。。
黄金澤(こがねさわ)山廃純米 ひやおろし
宮城県:川敬商店のお酒 日本酒度:+1 酸度:1、8
綺麗な山廃のお酒と言えば思いつくのがこちらの黄金澤。
山廃が苦手な方にもお勧めしたくなる銘柄です。
黄金澤には、シリーズ内でも銘柄によって
いろいろなお米が使われているのですが、
こちらの使用米はひとめぼれ。
口当たりも香りも優しく、
味わい深くて、まんまるくて。
燗酒もお勧め。
今シーズンも大変お勧めの
大事に飲みたくなるお酒です。
ここからはちょっと面白いお酒を
続けて三本ご紹介していきます。。。
テーマは『三蔵合同企画 会津産美山錦 純米吟醸酒』。
ここからはお酒屋さんの説明文をところどころお借りしまして・・・
「会津若松市河東町の米生産農家 谷邦弘さんが生産した美山錦を、
会津若松市の会州一・鶴乃江(会津中将)・辰泉の三蔵元が
純米吟醸酒を醸すと言う長年の企画が形になりました。
会津若松市内の蔵元3社が、
それぞれの環境・酒造りのの技法を生かした酒造りを行いました。
個々の個性を活かした純米吟醸酒に仕上げました。
米造りのプロ 谷邦弘氏が栽培した会津産美山錦の
高いポテンシャルと、蔵ごとの風味や味わいの違いを
是非お楽しみください。」
・・・と言うのが企画の趣旨。
そういうわけで
まずは三蔵合同企画の一本目。。。
会州一(かいしゅういち) 合同企画 純米吟醸 限定酒
福島県:山口合名会社のお酒 日本酒度:+2 酸度:1、4
精米歩合:50%
青リンゴや桃を思わせる香りは強すぎず、
上品な甘みと苦渋味・酸味が感じられて、
なかなか力強い口当たり。
大吟醸クラスまで精米して造られていることもあり、
口に含むと、大吟醸のお酒のような上品さと
洗練された感が感じられます。
味わいは華やかに広がり、
後半は辛さがじんわりと出てきてスッキリとした後味です。
お酒屋さん曰く、
三本の中では一番味にメリハリがあって、
しっかりとした輪郭あるお酒とのこと。
つづきまして
三蔵合同企画の二本目。。。
会津中将(あいづちゅうじょう)
合同企画 純米吟醸 美山錦26BY
福島県:鶴乃江酒造のお酒 日本酒度:+2 酸度:1、3
精米歩合:50%
果実感ある香りはほんのりと心地よく、
主張し過ぎない甘味と酸味はバランスがいつもながらに◎。
若干の苦みがアクセントとして効いていて、
味に抑揚をつてけている感じがします。
(お酒屋さんは果物の皮のような苦みがスパイスとおっしゃっていました。
う~ん、かっこいい。)
会津中将さんらしい癖のない上等な食中酒と言った感じ。
喉越し→キレ→後味とちょうどいい具合に進むので、
最後の一口まで大事に飲みたいと思っていただけると思います。
三蔵合同企画三本目にして、
今回最後のお酒は。。。
辰泉(たついずみ) 合同企画 純米吟醸 美山錦
福島県:辰泉酒造のお酒 日本酒度:+1 酸度:1、6
精米歩合:55% 火入れ:一回
甘さも香りも穏やか。
上品な甘酸っぱさから、その後の旨味の膨らみへと続きます。
じんわりと少しずつ味の層が重なってくるような感じなのですが、
全体的に癖のない綺麗さが感じられるので、
何か目立つ要素に邪魔されることなく、
素直に味が舌に入っていくようです。
最後はキリッと辛さが締めてくれて、
またすぐに新しい一口といった繰り返しになります。
いろいろな食べ物を引き立ててくれそうなところも魅力です。
火入れされているのですが、燗酒にはどうなのでしょう?
ポテンシャルの高さは知っているので夢が広がります。
今回はワクワクする企画を含めた10本を
ご紹介いたしました。
気分とお好みでお召し上がりください。