こんばんは。
八月も下旬、この頃になってときどき
季節の経過を感じる瞬間があります。
秋は夏よりもさらにおいしいものがたくさんありますからね。
期待値が上がります。。。
さて、昨日ですが、
地酒が10本、新入荷いたしました。
左から
玉川・萬代芳・山吹極・百十郎・白露垂珠
奈良萬・辰泉・天吹・寫楽・飛露喜
それぞれ一本ずつご紹介していきます。
それでは、最初のお酒です。。。
玉川(たまがわ)人喰い岩 特別本醸造
京都府:木下酒造のお酒
久しぶりに仕入れました。
イギリス人杜氏さんが造っておられる玉川。
今回注文したのは初めての銘柄『人喰い岩』。
やや辛口の部類に入るお酒です。
香りはメロンを思わせるような爽やかな香り。
キレイな酒質で、スーッと入って
じわじわと旨みが出てくるタイプのお酒になっています。
本醸造ですが、クオリティーは◎。
本醸造なのに、大吟醸と間違ってしまうほどの味とのことです。
今回ひとつのキーポイントになっているのが、地元。
木下酒造さんの近くで造られている甲山産の五百万石が使われ、
銘柄の名前にもなっている『人喰い岩』というのは
地域に伝わるお話しなのだそうです。
つづきまして。。。
萬代芳(ばんだいほう)夏便り 特別本醸造生
福島県:白井酒造店のお酒 日本酒度:+5 酸度:1、4
ちょくちょく仕入れていて、
リピート率も高い会津の辛口のお酒。
地元の飲食店でも根強い人気という銘柄です。
グレープフルーツを思わせる芳しい香り。
原酒なので、
しっかりとした味わいとボリュームも魅力的です。
甘さは嫌みがなく、しっかりとした辛さがキレイに締めくくります。
飲み飽きしないお勧めの辛口です。
ちなみに、
お客さまからよくご質問いただく斜め掛けのラベル。
今回は、『奈川多与利(なつたより)』と
手書きで一枚ずつ書かれています。
う~ん達筆。
さらにつづきまして。。。
山吹極(やまぶき)
しぼりたて 生もと純米 無濾過本生原酒
山形県:朝日川酒造のお酒 日本酒度:+10 酸度:2
山形県の地酒で最近お気に入りなのがこちらの山吹極シリーズ。
今回仕入れたのはまた新しい銘柄です。
上級者向け食中酒というコンセプト。
山吹極さんは銘柄によって、
『中級者向け』とか『上級者向け』とかコンセプトがあったりするのですが、
「私、全然そんなんじゃないから~(汗)」な方でも
充分おいしく感じられる、実は(ツンデレ的な)優しい印象です。
先入観を覆す飲みやすさや、おいしさが実は隠れています。
ちなみに、今回『上級者向け』となっているのは、
昔ながらの生もとづくりで造られていることと、
アルコール度数が17度と高めなのが主な理由とのこと。
肝心の味ですが、
生もとらしい酸味や個性が強いと思いきや、
飲みやすい旨酒。
軽快さ・綺麗さがない代わりに、
味わい深さやどっしりとした骨太さをお楽しみいただけます。
さらにさらにつづきまして。。。
百十郎(ひゃくじゅうろう)赤面(あかづら) 大辛口純米酒
岐阜県:林本店のお酒 日本酒度:+12 酸度:1、4
おいしい大辛口として、
当店でも入荷の度に人気を頂戴している一本です。
香りは控えめで、
飲む前から鋭さを期待させるような雰囲気。
が、しかし、
口当たりはシャープなものの、
徐々に旨みがじわりと出てきます。
味のある辛口といった印象のお酒。
飲み飽きしないところも魅力。
今回も辛口好きな方には
ご贔屓にしていただけること間違いなしです。
もっとつづきまして。。。
白露垂珠(はくろすいしゅ)特選純米酒
山形県:竹の露のお酒 日本酒度:+3 酸度:1、2
こちらも久しぶりの入荷。
白露垂珠シリーズの中でも、今回の銘柄は初入荷です。
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2014にて、
最高金賞を受賞した銘柄です。
気になる味わいですが、
芳醇でコクがあるのにしつこくない辛口酒と言いった感じで、
ゆっくりと静かに味わいたいタイプのお酒です。
シリーズのファンの方からも根強い人気で、
酒質も抜群の安定感があります。
梨を連想させるような香りと少しの酸味。
ふんわりとした心地よい余韻を残して消えていきます。
もっともっとつづきまして。。。
奈良萬(ならまん)純米生貯蔵酒
福島県:夢心酒造のお酒 酸度:2
冬に搾り、生酒のまま低温熟成させて、
火入れをして瓶詰めしたあとで出荷される
奈良萬の夏季限定酒の登場です。
熟したぶどうのような甘みのある香り。
甘みはありますがしつこくなく、
若干の苦みが味わいにさらなる一層を重ねているように感じます。
ジューシーながら辛さもあって、
全体的に重ったるさがない軽快な部類のお酒です。
奈良萬は入荷の度に人気をいただく銘柄の一つ。
売り切れるのも早いので、タイミングが合えば是非!
まだまだつづきまして。。。
辰泉(たついずみ)
№2 純米吟醸 五百万石 火入れ瓶囲い
福島県:辰泉酒造のお酒 日本酒度:+1 酸度:1、7
注文したお酒屋さんでは早くも売り切れてしまった
辰泉さんの新しい一本。
前日仕入れた同じ色のラベルのお酒が生原酒で、
今回のお酒は一回火入れされたもの。
趣異なりますので、また新たな楽しみが待っています。
会津の中でも一番小さいと言える辰泉酒造さん。
今回のお酒も一升瓶と四合瓶、
それぞれ250本限定という日本酒ファンには希少さも嬉しい。
名前には入っていませんが、
中取りの原酒です。
味がよくのっていますが、重たくなく、
酸味も心地よく効いています。
今シーズンは再入荷がないと思いますので、
是非召し上がっていただきたいです。
もう少々つづきまして。。。
天吹(あまぶき)夏色 大吟醸原酒
佐賀県:天吹酒造のお酒 日本酒度:+3 酸度:1、4
ひまわりやコスモスなど、
お花の酵母を使ったお酒造りでも記憶に残る天吹から、
当店初登場の夏限定の大吟醸酒が到着いたしました。
今回のお酒は注文した酒屋さんで、早くも完売。
人気の高さがうかがえます。
カラフルなラベル、珍しい真っ青なボトル。
パキッとした色使いで、元気の良い夏!と印象を
見た目からも受けます。
お酒としては、フルーティーな旨口の部類。
ですが、アルコール度数は17、5%と、
なかなかパンチが効いています。
今回もお酒にはアベリアというお花の酵母が使われています。
フルーティーな香り・程よい甘みにキレの良さが加わって、
華やかでおいしいお酒(何だか花火みたい)に仕上がっています。
もう少しだけつづきまして。。。
寫楽(しゃらく)未来 純米吟醸火入れ酒
福島県:宮泉銘醸のお酒 日本酒度:+2 酸度:1、5
どなたにも気に入っていただけて、
当店で召し上がったのをきっかけに、
お気に入りに加えてくださることも多かった大好きな寫楽。
以前は季節ごとに銘柄を変えつつ、
頻繁に仕入れていましたが、ここ数年で人気が急上昇。
すっかり入手困難なお酒になりました。
今回も久しぶりの入荷です。
とはいうものの、何とこのタイミングで初入荷の銘柄!
蔵元さんが造り始めて二年目という新顔なお酒です。
クオリティーに対する抜群の安定感と信頼感があるので、
そこがまた嬉しいのです♪
純米吟醸となっていますが、
50%精米の大吟醸クラスの中身。
香りまで美しい寫楽らしく、
静かな上立香⇒果実感ある含み香へと変化します。
未来というのは山酒4号と美山錦を交配して作られた新しい酒米。
お米の味わいが綺麗に広がって、寫楽らしい上品さが際立っています。
後味もキレが良く仕上がっています。
余談ですが、杜氏さんがハンサムです。
ひきつづき目が離せません。
今回最後のお酒です。。。
飛露喜(ひろき)純米吟醸 生詰
福島県:廣木本店のお酒 日本酒度:+3 酸度:1、6
抽選・ご贔屓様限定・本当に良さを理解してる人のみ...など、
そういった制限を設けている酒屋さんがほとんど。
『何で飛露喜があるんですか!?』と、
事情をよく御存じの方には驚かれることもしばしば。
・・・というのが、飛露喜です。
飲み飽きしない良質な味わい。
どなたからも嫌われない魅力と、おいしいくてキレイな飲みやすさ。
酸味が強いとか、めちゃくちゃ辛いとかスパイシーとか、
個性が強いわけではないのに、
一目置かれているのは、やはり別品。
獺祭よりも早くから品薄の人気だったお酒です。
日本酒好きの皆さまには、
こちらも是非一度はお召し上がりいただきたく思います。
長々となりましたが、
今回はドドーンと10銘柄をご紹介いたしました。
まださほどご注文いただきませんが、
火入れのお酒など、燗にしてもおいしいお酒も増えてきました。
気分とお好みに合わせてお楽しみください。