こんにちは。
雨ですね。
いかがお過ごしでしょうか?
今回は先週金曜日に入荷した会津の地酒6本を
それぞれご紹介していきます。
それでは、最初のお酒です。。。
山の井(やまのい)純米 五百万石 60
『會津』という文字がラベルの全面に描かれた
金紋會津を造っておられる會津酒造さんのお酒で、
今回が当店に初入荷です。
『Polished 60』というのはお米の磨き具合のこと。
今回のお酒は精米歩合が60%で純米酒です。
火入れは一回、
角がなく甘さは控えめで、ドライな辛さがあります。
のど越しは柔らかくて、飲み飽きせず
贔屓にしたくなるおいしさです。
つづきまして。。。
京の華(きょうのはな)春乃別撰純米吟醸 無濾過生
こちらはドラゴンのマークがかわいらしい
辰泉酒造さんのお酒です。
ラベルの雰囲気がガラリと違いますね。力強く渋いです。
今回のお酒は『四季シリーズ』といわれる季節商品の
春バージョンで、出荷は一升瓶のみで限定150本という
かなり珍しいお酒です。
『幻の米』とラベルにありますが、
使用米は京の華98%・夢の香2%とのこと。
詳細は勉強不足で突っ込まれるとタジタジですが、
『幻の米』というのは京の華だと見抜きました!
自信たっぷりで言ってしまった感じが
今、我ながら恥ずかしいです・・・。
ワインで例えるとフルボディというこちらは、
コクも味わいも十分。
しっかりとした辛さと酸味で食中酒としても優秀だそうです。
さらにつづきまして。。。
國権(こっけん)山廃純米にごり酒
國権からまたまた新しいシリーズの到着です。
今回の山廃のお酒は濁りっぷりがものすごいっ!
誰がどう見ても濁りまくりです!
そりゃあ『にごり山廃純米』と書くわなぁと思うしかない濁りっぷりです!
ででん!
沈殿物の高さが指さしている部分まであります。
お米を洗ったときのお水より濁っているんだろうな・・・。
他の一升瓶のお酒と比べるとずっしりと重たいそうです。
味わいはしっかりとしていますが、
アルコール度数14、5とのことで、
ついつい進んでしまいそうな山廃のお酒です。
今回、蔵元さんの話が多いので少し情報を挟んでおきますが、
國権を造っておられるのは、その名も・・・
國権酒造さんです。覚えやすいでしょう?
会津の南にあって、有数の豪雪地帯だそうです。
和風のマークがついた『國権てふ』や、
ひょうたんのラベルが可愛いガツンとものすごく濃い
原酒のお酒などが当店ではお馴染みです。
今回のものもお味みください。
もっとつづきまして。。。
萬代芳(ばんだいほう)しぼりたて 「春便り」 特別本醸造生
こちらは、昨冬にぬる燗で大人気をいただいた
宮川屋萬代芳を造っておられる白井酒造店さんのお酒です。
同じ蔵では、
同じく当店で人気の高い『風が吹く』も造られています。
ハズレなく、何でもかんでもおいしい蔵元さんです。
今回のお酒はボリュームもそれなりにありつつ、
香りに搾りたてらしいフレッシュな感じがあり、
後から感じられる甘みや辛みも含め
全体のバランスがすごくいいと言われています。
何でもかんでもおいしいので、
今回もきっとおいしいと思います。
もう少しつづきまして。。。
会津中将(あいづちゅうじょう)夏吟醸 生貯蔵酒
最近、ご来店の度に
会津中将さんのお酒が飲みたいと
ピンポイントでご指名くださる女性のお客さまが
新たに現れました。
当店で召し上がったのをきっかけに気に入ってくださって、
『永寶屋』も含め、今のところ3~4種類を飲まれたと思います。嬉しいです。
今回のお酒ですが、
夏頃になるといつも仕入れる夏吟醸酒です。
ラムネのような爽やかなボトルも私は好きです。
昨年も扱いましたが、お酒屋さんいわく、
今年のものは昨年よりもより一層いいそうです。
今年の会津中将は輪をかけて良いと伺いましたが、
今回のお酒も同様のようです。
口当たりよく、甘みと味わいは去年以上、
のど越しもよく、スキッと切れる感じがたまらないはずです。
鶴乃江酒造さんいわく、
「夏場の夕涼みに、良く冷やして
キュっと飲み干していただくイメージ」。
お店でバッチリとよく冷えています。
今回最後のお酒です。。。
天明(てんめい)純米大吟醸 赤磐雄町 2013初夏の生セメ
蔵元さんである曙酒造さんのお酒としては冬の
『大俵引き(超薄着で行われる伝統的なお祭りの名前)』以来、
ちょっと久しぶりの入荷の天明から、新しいお酒の登場です。
本当に今の時期にドンぴしゃりのお酒。
一升瓶でのみ発売という希少な一本です。
カラフルなラベルも目を引き、
とても可愛らしいです。
『セメ』という気になる単語は、
もうすぐ夏だしガンガン攻めて行こうぜ!の比喩です。
嘘です。
お酒を搾るとき、お酒が出るにつれて呼び名が変わり、
最後にグッと圧力をかけて採られるのが『責め(セメ)』だそうです。
順番で言うと、
最初に出るのが『あらばしり』
真ん中あたりが『中取り・中汲み・中垂れ』
最後が『責め(セメ)』です。
今回のお酒は、このセメの部分に可能性を感じられた
蔵元さんが、新商品として出されています。
数量が少ないのか、
お酒屋さんでもテイスティングなしとのことです。
セメのお酒の傾向としては、
アルコール度数が高く、味も濃いのだそうです。
一般的にはワイルドな雰囲気が出ることもあるそうですが、
こちらのお酒は大吟醸で、お米がしっかり磨かれていて
そもそも雑味が少ないと思うので、その辺りはお楽しみです。
ご紹介したことがないような商品です。
夏を制覇するためにお試しください。
今回は、蔵元さんにも着目しつつ、
6本のお酒をご紹介いたしました。
今は、春のお酒と夏の走りのお酒が混ざった面白い時期です。
いろいろ召し上がっていただきたいと思っています。