こんにちは。
ご覧くださりありがとうございます。
お酒情報の更新が
しばらく滞っており、
ガラリとお酒のメニューが
変わっています。
今月は、
新春に向けて集めておいた新酒を
たくさんご用意しております。
希少銘柄だけではなく、
普段あまり登場しない銘柄も
多数ご用意しておりますので、
是非ご検討ください。
現在、15本のお酒が未紹介で、
まだ封切りされていない銘柄もありますが、
今回から少しずつご紹介を
進めていこうと思います。
今回は、以下の5本のお酒を
一本ずつご紹介していきます。
左から
弥右衛門・ささまさむね
鳳凰美田・花陽浴・会州一
それでは最初のお酒です。。。
弥右衛門(やうえもん)
純米しぼりたて 生酒
福島県:大和川酒造のお酒
日本酒度:+3~4
毎シーズン仕入れる
大和川酒造さんの純米の新酒です。
使用されている酒米は夢の香。
精米歩合は60%で造られています。
酸味と麹を感じる上立香。
甘さと綺麗に混ざり合った酸味は、
飲む前の想像よりも穏やか。
お口の中では
さらに柔らかに大きく香りが広がります。
華やかさは控えめですが、
フレッシュさもややあって、
滋味深い旨みのある食中酒に
バッチリと仕上がっています。
舌の上でしばらく置いておくと、
苦味がじわりじわりと出てきます。
そこから旨みがもう一段広がって、
キレはサラッとサッパリ。
弥右衛門らしい旨みに
綺麗な後味。
無濾過の純米酒らしい新酒です。
つづきまして。。。
ささまさむね
特別純米 生酒
福島県:笹正宗酒造のお酒
日本酒度:-13 酸度:1、8
ささまさむねの
おりがたっぷり入った
にごり酒の新酒を仕入れました。
使われているのは
喜多方産の華吹雪。
精米歩合は60%の特別純米酒です。
鼻を近づけると、
酸味とコクを漂わせる香り。
徐々に落ち着きますが、
発酵によるシュワシュワとした
発泡感が舌をくすぐります。
それほど濃くはないものの、
瑞々しさのある甘味、
酸味と苦味がとろけたおいしさがあります。
日本酒度の値はとても低いですが、
苦味と酸味で甘さは強く感じません。
活きの良さも持ち合わせつつ、
まろやかなコクがあって、
後半~喉越しにかけて、
しっかりとした旨みが続くように感じます。
その後は、まろやかさから
スッキリ感に色を変え、
チリチリとした辛さを感じます。
レアチーズケーキのような
乳製品っぽい香味があって、
濃い味の食べ物とも合いそうです。
つづきまして。。。
鳳凰美田(ほうおうびでん)
初しぼり 純米吟醸酒 生酒
栃木県:小林酒造のお酒
日本酒度:±0 酸度:1、5
鳳凰美田からは
純米吟醸の新酒を仕入れました。
酒米には五百万石が使われ、
精米歩合55%で仕込まれています。
瓶底に本当にうっすらと
おりの残る無濾過のお酒です。
清楚で上品な香り。
ふわりとした柔らかな甘味が
穏やかに香るスタート。
ほんのりと果実感のある
甘酸っぱい(甘<酸)口当たり。
すぐに苦味が追いつき溶け合い、
いい具合に味が深まります。
飲み進めるにつれて、
酸味と苦味がきいてきます。
スッキリとしていて、
新酒らしいフレッシュ感があって、
味の厚みはほどほど。
喉越しは辛口ですが、
それほど長く残りません。
甘さも濃くはなく、
それぞれの味の要素の主張する
バランスがとてもいいので、
綺麗にまとまっています。
最初の日本酒としてもおすすめ。
軽快に飲み進めていただける新酒です。
つづきまして。。。
花陽浴(はなあび)
純米吟醸 無濾過生原酒
埼玉県:南陽醸造のお酒
人気の高いシリーズ花陽浴から、
純米吟醸の新酒を入手しました。
使われている酒米は美山錦。
精米歩合55%で醸されています。
ラムネを思わせる爽やかな上立香は、
これまでのいくつかの花陽浴の銘柄を思うと
控えめな印象です。
極わずかながら
舌に刺激のある質感。
甘苦さに
ほのかな酸味。
お口の中では香りが開いて
芳しく広がり、花陽浴らしさが増します。
旨みがゆるやかに大きく膨らんで、
苦味を一瞬きかせて、
サッと消えるようなキレ。
後味、辛さを感じ、
その隙間に甘さの名残が見え隠れします。
華もありつつ、味もあり、
お馴染みのフルーティーさも程よく、
味の構成が充実していますが、
一本のお酒として、まとまりがあります。
イメージでいうと、
大輪の花のような新酒です。
今回最後のお酒です。。。
会州一(かいしゅういち)
初しぼり 瑞祥 純米原酒 生酒
福島県:山口合名会社のお酒
日本酒度:+3、9 酸度:1、4
福島県の会州一シリーズから
純米の新酒が届きました。
使用米は契約栽培で作られた
会津産の美山錦。
精米歩合は60%の純米酒です。
甘酸っぱさのある果物のような
爽やかで明るい香り。
香りからの印象に比べ
甘さは控えめです。
若い苦味と酸味のきいた
程よく厚みのある口当たり。
原酒ということで、
さらにボリューミーになるのかと思いきや、
味の膨らみはそれほど大きくなり過ぎず
飲みやすいです。
お口の中にスムーズに味が満ちて、
スッと素直な喉越し。
後味はチリチリとした辛さで、
喉があたたかくなります。
若々しい苦味にポイントがある
大人な味わいの新酒。
食べ物との相乗効果で、
より一層、お食事を
充実させてくれそうな気配です。
今回は5本の新酒をご紹介いたしました。
できるだけカラフルに見えるように
ということだけ考えて並べた5本でしたが、
ラッキーなことに系統が異なる
ラインナップになりました。
気分とお好みで
是非お召し上がりください。