こんばんは。
ご覧くださりありがとうございます。
遅ればせながら、
本年もよろしくお願いいたします。
さて、
1月4日(木)から始まりました地酒のキャンペーン
“新春新酒まつり”ですが、
日本酒好きの皆さまにご好評をいただいております。
キャンペーン期間は1月末までを予定しており、
期間中は通常の並盛と得盛でのご提供はお休みし、
70ccのグラスにお入れして、全て冷酒でお出しいたします。
普段よりもお値打ち価格でお召し上がりいただけます。
銘柄も入荷の度に変えていきますので、
是非、新酒をお楽しみいただければと思います。
更新が遅くなりましたので、
既に完売してしまっている銘柄もありますが、
ただいまご用意があるお酒を
一本ずつご紹介していきたいと思います。
本数が多いため少し長くなりますので、
お時間のあるときにお付き合いのほど
よろしくお願いいたします。
左から
奈良萬・遊穂・武勇・会津中将
左から
黄金澤・辰泉・弥右衛門・ささまさむね・会州一
それでは最初のお酒です。。。
奈良萬(ならまん)
純米 無濾過生原酒 中垂れ 新酒
福島県:夢心酒造のお酒
シュワッとしていたり、
ピチピチと微発泡感があったり、
お酒の活きの良さと生命力を感じさせる
奈良萬の新酒です。
先日は、ご注文が入り、
開栓しようと母がフタを少し押し上げた際、
勢いの良さからフタがポンッ!と跳ねて
母の顎に下からクリーンヒット。
そんなお酒です。
使われているお米は五百万石。
精米歩合は55%です。
バランスの良い中垂れ(中取り・中汲み)のお酒です。
トロピカルな果実感のある香りに、
飲み応えがあるのに飲みにくさのない新酒。
癖がなく、良い意味で中毒性があるおいしさです。
初めて奈良萬をお召し上がりの方には
お気に入りに加えていただけそうですし、
今年今後出荷される季節限定の奈良萬にも
益々期待が膨らむ出来栄えです。
つづきまして。。。
遊穂(ゆうほ)
ゆうほのしろ 純米吟醸生 しぼりたて
石川県:御祖酒造のお酒
日本酒度:+4、9 酸度:2、4
石川県の地酒で上品な酸味が魅力の遊穂シリーズ。
今回仕入れた新酒は辛口のにごり酒。
酸味のきいたインパクトのある味を持ちつつ、
おりがらみらしい旨みを十二分に含んだまろみがあり、
遊穂らしい旨さを感じさせる一本です。
使用酒米は、
麹米に五百万石。
掛け米に能登ひかり。
香りは食べ物の味を邪魔しない程度で上品です。
アルコール度数は17度と高めで、
しっかりとした味がありますので、
あんこう肝だらけ鍋など
コクがあるようなお料理との相性も良さそうでお勧めです。
つづきまして。。。
武勇(ぶゆう)純米吟醸 しぼりたて 本生
茨城県:株式会社武勇のお酒
糖類無添加の甘酒でもお馴染みの
茨城県の酒蔵 武勇さん。
しぼりたての純米吟醸酒は
毎年仕入れるワクワクの新酒です。
少し青っぽい爽やかさを感じる
フレッシュでフルーティーな香り。
口当たりは甘みを感じ、
その後は味が変化して
本生らしいお米の旨味が現れます。
後半は軽快さがあって、まとまりが良く、
飲み飽きせずに気持ちよく飲み進めていただけると思います。
期待を裏切らない安定のおいしさ。
多くの皆さまにお勧めできるタイプの
頼りになるお酒です。
つづきまして。。。
会津中将(あいづちゅうじょう)
無濾過 初しぼり生 純米原酒
福島県:鶴乃江酒造のお酒
日本酒度:+2 酸度:1、8
こちらも毎シーズン楽しみにしている
フルーティーな香りの新酒です。
使われているお米は五百万石。
精米歩合は60%です。
口当たりは優しい甘みがほんのりと感じられ、
無濾過の原酒らしい厚みのある旨みが膨らみます。
酸度の数値は高いですが、
爽やかでキリッとしたフレッシュ感があって
酸っぱ過ぎることはありません。
新酒ならでは新鮮さと果実感のある香りも
大変魅力的です。
上質な会津中将さんのお酒。
今年もまた楽しみのひとつです。
つづきまして。。。
黄金澤(こがねさわ)
うすにごり 山廃純米 生原酒 しぼりたて
宮城県:川敬商店のお酒
宮城県でお気に入りの山廃の蔵 川敬商店さんの黄金澤の新酒。
ここ数年で何度かリピートしているうすにごりです。
これぞ黄金澤という定番の山廃純米酒の
生原酒初しぼり。
お米の旨味はしっかりと保ちつつ、
喉越しは軽快なお酒です。
食べ物と一緒に召し上がっていただきたい食中酒です。
後味がスッキリとしていて、香りが控えめなので、
幅広いお料理に合わせていただけます。
ふくよかな味わいのタイプで、
山廃造りのお酒の特徴でもある酸味はありますが、
癖は極々控えめ。
当店では、山廃のお酒をご存じない方にも
よくお勧めしている黄金澤。
優しい味わいの印象が残る銘柄です。
つづきまして。。。
辰泉(たついずみ)
辰ism №1 ふなまえ酒 特別純米 無濾過生原酒
福島県:辰泉酒造のお酒
日本酒度:+3 酸度:1、6
毎年仕入れている辰泉さんの赤い新酒。
キャッチコピーは
『ふな口からほとばしる、しぼりたての酒』。
使われている酒米は地元産の夢の香。
精米歩合は60%です。
香りは瑞々しく、
やや酸味のある果物を思わせる若々しい香り。
口当たりの心地よい度合の甘みから
バランス良く味が流れつつ広がります。
新酒らしい若干の苦みと辛さがやってきて、
終盤はグッと味が締まります。
辰イズムシリーズは新酒だけではなく、
季節ごとの限定酒を含めて毎年楽しみにしています。
今秋冬は当店には新しいお客さまも多いので、
多くの方に辰イズムをご紹介したいです。
つづきまして。。。
弥右衛門(やうえもん)
純米 無濾過生 しぼりたて
福島県:大和川酒造のお酒
日本酒度:+7 酸度:1、5
今回入荷の新酒の中で一番の辛口がこちら。
野恩などの銘柄も手掛けておられる
喜多方の大和川酒造さんのお酒です。
若い杜氏さんがご活躍されている酒蔵さんです。
使用米は福島県らしい夢の香とチヨニシキ。
精米歩合は55%です。
新酒の中には
香りがフルーティーなものもたくさんありますが、
こちらはどちらかというと麹の香りが漂います。
主張は強くなく、穏やかな香り。
酒米に夢の香が使われていることもあるかも知れませんが、
旨味しっかりめの福島県の辛口の地酒といった感じ。
若々しさがありながら、旨みもある新酒。
結構しっかりと辛いのですが、
旨みの核がきちんとあって、辛さに嫌みがないので、
バランスよく整っています。
弥右衛門シリーズも嫌われない辛口で、
辛口でとのリクエストがあれば
お勧めすることが多い信頼のおける銘柄です。
辛口好きの方には一押しです。
つづきまして。。。
ささまさむね 特別純米 にごり生酒
福島県:笹正宗酒造のお酒
2本目にご紹介した遊穂も
おりがらみで濁っていたのですが、
こちらのささまさむねはもっと濁っていて、
グラスに注ぐとカルピスのような色合いです。
おりを馴染ませる前がこちら
ボトルの下部の
中々のラインまでおりがたっぷり
使われているお米は
麹米に五百万石。掛け米に華吹雪。
精米歩合は55%です。
笹正宗の新酒というと
当店では馴染みが薄いかも知れませんが、
それもそのはず、今回の銘柄は新発売。
ここ数日の間でも
おかわりしてくださる方もおられて、
開栓しようとするとポンと跳ねるように開けられるので、
やや落ち着いてはきているものの、
ピチピチと発酵している活きの良い類のお酒です。
口当たりは舌触りの効果もあって軽快。
甘酸っぱさの後には、
滑らかでコクのある旨み。
新酒らしい苦みも味のメリハリに加わって、
重量感なくスムーズに流れていきます。
期待の新商品です。
今回最後のお酒です。。。
会州一(かいしゅういち)初しぼり 瑞祥 純米生酒
福島県:山口合名会社のお酒
日本酒度:+2 酸度:1、5
今季は会州一の新酒を仕入れてみました。
結論から言うと、めちゃくちゃおいしいのですが、
酒屋さんでは既に一升瓶も720mlボトルも完売でした。
人気が高く、
多くの方に気に入っていただけるお酒とうかがえます。
銘柄にある『瑞祥(ずいしょう)』。
めでたいしるしや
吉兆という意味があるのだそうで、
新年にピッタリのお酒です。
良い一年になりますように。
杜氏さん自らが栽培された
美山錦を使用して醸造されています。
精米歩合は60%です。
香りが華やかでフルーティー。
甘みと酸味が入り混じった甘酸っぱさも魅力。
雑味なく、嫌味なく、多くの方にお勧めできて、
皆さまに気持ちよく飲んでいただけそうなお酒です。
それぞれの味が
アクセントとして効いているのに角がなく、
味の強弱やバランスも全体的に均整がとれています。
新酒なのに集大成を思わせる完成度の高さです。
残念ながら再入荷はありませんが、
是非お召し上がりいただきたいです。
長々となりましたが、
今月限定の新春新酒まつりのお酒をご紹介いたしました。
いつもよりも一杯のサイズが小さいので、
この機会にいろいろなお酒をお試しください。
お酒は近日中にまた入荷予定です。
乞うご期待です。