大阪市西区新町にある居酒屋 新鮮処ととろ 旬の食材と地酒をご用意し、年中無休で皆様のお越しをお待ちしております

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地酒


富誉咲お披露目 飲み比べ






地酒のご紹介

地酒のご紹介

2020-04-17 17:24

【再試飲】その後のお酒①


こんばんは。
ご覧くださりありがとうございます。

その後、お変わりないでしょうか?


前回は、
上記メニューのお酒の中から、
現在市場で販売されている銘柄の
二度目のテイスティングの感想を
ご紹介していく旨、お伝えしました。

前回の記事の最後の方で、
國権てふは見つからなかったので
省くと書きましたが、
その後、國権てふ 純米生貯蔵酒を
市場にて見つけましたので、
國権てふもご紹介予定に加えます。
(※前回の記事は編集済みです)



それから、
お酒の経過に重要な
当店でのお酒の保存方法について
お話し忘れていましたが。。。

当店では基本的に、
全てのお酒をお酒用の冷蔵庫にて、
生酒・火入れ酒を問わず、
一定の温度で冷蔵しています。

冬の時期の火入れ酒については、
冷蔵庫に入りきらない分は、
冷暗所で保管することもあります。

あと、お酒用の冷蔵庫が
実はもう一か所あって、
そちらでも一定の温度で
冷蔵保存しています。

特別なことはしていませんが、
保存方法・保存状態としては、
それほど悪くはないと思います。

ご自宅で冷蔵庫でお酒を保管されるのと
あまり変わらない感じでしょうか?





本題に入りまして、
二度目のご紹介。

最初のお酒です。。。



2020ゴールデンスランバ


2020ゴールデンスランバ
夢の香 純米吟醸生
  山形県:鈴木酒造店さんのお酒


使われているお米は夢の香。
生酛造りで醸された純米吟醸の生酒です。

生酛造りについて、
以前少し書いたことがあったと思いますが、
いつだったか思い出せないので、
簡単にお話ししておこうと思います。



生酛の酛というのは、
酒母のこと。

もろみを作る前段階の
酒母作りの製法によっても、
お酒の部類は分かれます。


生酛造りというのは、
めちゃくちゃ簡単に言うと、
「自然の力を使って酒母を作り上げる
 時間のかかる伝統的な製法」
という感じです。

生酛造りでは、
自然界にある乳酸菌を増殖させ、
乳酸を作り出しています。
(↑時間がかかる工程)

乳酸には、
日本酒の基になるもろみの
ベースとなる酒母を、
雑菌から守るという
重要な役割があるのですが、
乳酸を作る前の段階から手作業なので、
酒母を完成させるまでには
時間がかかります。

コツコツと
階段を上っていくような工程です。

この、
手間と時間をかけて酒母を作り、
完成されたお酒が生酛造りのお酒と呼ばれ、
江戸時代まではこの手法が主流でした。



明治以降は、
人工の乳酸を添加する方法が確立され、
スピーディーに酒母を
完成させることができるようになり、
結果として、速い醸造が可能になりました。

今までは階段を使っていたけれど、
エスカレータが開発された感じです。

このスピーディーな製法は、速醸と呼ばれ、
製造にかかる時間が短縮できるので、
現在はこちらの手法が主流と言われています。


それではどうして、
わざわざそんなに
手間と時間がかかる
方法を
選ぶことがあるの?という

疑問が湧いてくるのですが、
生酛造りで醸されたお酒には、
生酛ならではの
魅力的な味わいがあるからです。


階段を上っていくと筋力がついて、
体がパワーアップするようなイメージで、
生酛造りのお酒はパワフルな味わいの
お酒に仕上がる傾向があります。


一方、
エスカレータを利用したイメージの
速醸で造られたお酒は、
一般的に、生酛のお酒よりも
涼しい顔でスマートな印象です。

もちろん、
それ以外の要因もあり、
個々の持ち味がありますので、
速醸でもパワフルなお酒はたくさんあります。

エスカレータを使っていても、
ウエイトリフティングをしていたら、
ムキムキになるような感じです。

全く伝わっていなかったら
どうしましょう・・・。

しかも、
私はこのように理解しているのですが、
間違っていたらごめんなさい。


簡単にご説明と言いつつ、
話が長くなってしまいました。

話を戻します。。。



復興と鎮魂の願いが込められた献杯酒


そんな生酛造りで酒母が造られた
もろみを使ってでき上がったのが、
今シーズンのゴールデンスランバ。

入荷日は3月25日(水)、
開栓直後のご紹介の記事はこちらです。
併せてご覧ください。


落ち着いた様子
 

開栓直後の
シャープでスッキリとした香りは
現在は、しっとりとした香りに。

軽めの甘さに、
新たにソフトな苦さが重なり、
柑橘系の果物のような
瑞々しい酸味が混ざり合い、
以前よりも味はのりつつ、
落ち着いた味わいに感じます。

弾けるように広がっていた
お口の中での香りは、
今はラムネのような爽やかな風味。


飲みやすい


印象的だった生酛っぽさは、
綺麗に馴染んでいて、
初回に飲んだときよりも艶やかに、
そして、柔らかくなっていて、
個人的には今の方が好みですし、
万人受けしそうに思います。

後半は生酒らしい濃厚さが出てきて、
膨らむというよりも
深くなっていくような印象。

飲めば飲むほどにコクを感じますが、
それでも飲みにくさがないのは、
アルコール度数が15~16度で
そこまで高くはないからかも知れません。


鈴木酒造店さんのお酒


復興と鎮魂、希望のための献杯酒。

現在に相通ずる部分も
あるのではないでしょうか?

さらに魅力的な味の変化が
期待できる一本だと思います。


3月25日の記事で少し書きましたが、
製造元の鈴木酒造店さんは、
震災前は福島県双葉郡浪江町にあり、
大切な土地でのお酒造りが
続けられなくなった今は、
山形県長井市にて、
お酒造りをされています。

当店でも何度か仕入れたことのある
磐城寿の他、
一生幸福、親父の小言など、
様々なシリーズを手掛けておられ、
チャレンジ精神を感じる酒蔵さんです。





今回は、あと二本をご紹介予定でしたが、
思いの外、少し長くなりましたので、
一旦締めようと思います。

次回に続きます。


お店情報

店先



■ 営業時間
18:00 ~ 22:30
(閉店時間は目安です)
ラストオーダー22:00(馬肉料理 21:30)

■ 喫煙可能店
大阪府受動喫煙防止条例により、2020年4月以降、
二十歳未満の方は御入店いただけなくなりました

■ 定休日
無休(臨時休業あり)

■ お支払い
現金のみ

■ TEL
06-6539-7216

■ 住所
大阪府大阪市西区新町 2-17-10(地図)

■Facebook
新鮮処ととろ