ご覧くださりありがとうございます。
今週火曜日から、
時短営業での営業を再開いたしました。
今のところ、
3月21日(日)までは下記の時間で
営業する予定です。
時短営業時間
18:00~21:00
ラストオーダー
食べ物 20:00 飲み物20:30
いろいろな事情で
変更の可能性もありますので、
その際はお知らせページなどで
また改めてお知らせいたします。
今回は
営業開始に合わせて準備してきた
14本のお酒の中から、
4本のお酒をご紹介いたします。

左から
ささまさむね・會津龍が沢 超辛口
會津龍が沢 にごり酒・雪の茅舎
それでは最初のお酒です。。。

ささまさむね
特別純米 生酒にごり
福島県:笹正宗酒造のお酒

一月、休業に入る前に一度仕入れ、
あれよあれよと空になり、
今回再度仕入れた銘柄です。
今回、上記の4本を最初に
ご紹介しようと思ったのは、
今回も大好評でおかわりされる方が多く、
こちらのささまさむねの残量が
少なくなってきたからです。

使われているお米は喜多方産の華吹雪で、
精米歩合は60%の特別純米酒です。

たっぷりとにごった
生原酒の新酒。
発酵によるガスの発泡感が強いので、
溢れないように
かなり慎重に開栓しました。

上立香はそれほど強くはなくて、
爽やかで甘味がほんのり。

口の中では、
弾け活きの良い発泡感があり、
白ブドウのような風味と甘味を感じます。
淡いミルキーさとコクがあって、
プワッと膨らむのですが、長くは続かず、
にごりっぷりからの予想に反して軽快、
めちゃくちゃ飲みやすいです。
発泡感も気持ち良く、ゴクゴクと
どんどん飲んでしまいそうなおいしさ。
苦味はほのかで、
とてもソフトなアクセント。
辛さがじわ~と出てきて、
キレも後味も辛口です。

最初から最後まで
文句のつけようがないくらいおいしくて、
ず~っと飲んでいられそうだなと思います。
残量少なくなってきましたが、
お酒屋さんでは既に完売!
タイミングが合えば是非!!
つづきまして。。。

會津龍が沢
(あいづりゅうがさわ)
令和三年 豊穣祈願祭
純米吟醸 超辛口 無濾過生原酒
福島県:榮川酒造のお酒
日本酒度:+20
會津龍が沢の超辛口の限定酒です。
毎年2月17日に全国の神社で行われる
五穀豊穣の祈念に合わせ、
自然の恵みに感謝し、
地元産のお米を使ったお酒を
2月17日に販売するという企画で、
榮川酒造さんが今年出された銘柄です。

使用されているのは、
福島県が誇る酒米 夢の香、
精米歩合は55%の純米吟醸酒です。

鼻を近づけると
清涼感のあるクリアな香りがします。
一口含むと、
程良いコクのある甘苦い味わいと
上立香とは異なる香ばしい香りが、
口の中に広がります。
辛さは早くから出てきて、
スパイシーにチリチリと
充分に舌を刺激しながら
広がっていきます。

こちらのお酒は日本酒度が+20。
少し前に新発売の銘柄で、
同じく日本酒度が+20の
黄色い會津龍が沢をご紹介しましたが、
私は、こちらの辛さの方が
柔らかく感じました。
序盤から一定の味の厚みがあって、
安定して伸びていきます。
酸味はスマート、渋味がなくて、
スッと消えるようなキレの良さ。

後味と残り香も強くないので、
食べ物を挟みながら進む、
豊かさとスッキリ感の
両方を兼ね備えたお酒です。
つづきまして。。。

會津龍が沢
(あいづりゅうがさわ)
純米大吟醸 にごり生原酒
福島県:榮川酒造のお酒
こちらは
お酒屋さんの頒布会の商品です。
会津産の美山錦を
45%まで精米して造られた
純米大吟醸の新酒です。

栓を開けるとプシュッと音がして、
注いだグラスの内側に
少しだけ気泡が付くくらいの
発泡感があります。
香りはスッキリ控えめ。
個体差があるそうですが、
当店に届いたものは、
瓶底に1㎝少々のおりが沈殿していた
薄にごりのお酒です。

シュワッと軽い刺激のある舌触り。
質感は刺激的ですが、
苦味と甘味とクリーミーな
まろやかさがあります。

旨味が伸びてきて辛さで締まって、
キレも辛口。
喉越しは
格好良いという表現が似合う感じで、
嫌味のないあたたかい辛さが
じんわりと残ります。

飲み進めると、
最初の甘味に果実感が出てきます。
ぽわんと丸みのある甘味と味わい、
スマートなキレ。

香りも濃くなく、後に味が残らないので、
スムーズに飲み進めていただける
味のある大吟醸酒です。
今回最後のお酒です。。。

雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)
純米吟醸 秘伝山廃生酒
秋田県:齋彌酒造店のお酒
日本酒度:-2、3 酸度:1、8
雪の茅舎秘伝山廃の
季節限定の新酒です。
使用米は山田錦と秋田酒こまち、
精米歩合は55%の純米吟醸酒です。

飲む前から感じる香りは、
山廃っぽさのないビックリするほど
フルーティーな香り。
この日、次回以降でご紹介予定の
墨廼江と新酒の辰泉も試飲したのですが、
上立香はこちらがダントツでフルーティー。
ずっと嗅いでいられるくらいの芳香です。

角がなくてトロトロ、
まん丸でコロコロの甘味が特徴的です。
柔らかくて濃厚。
新酒ですが、
味がのっていて馴染んでいます。

飲み始めてからしばらくは
山廃らしさを全く感じなかったのですが、
何口目かのとき、口に入れた瞬間に
山廃の香りがふわっとしました。
それでも
感じたのはその一瞬くらいで、
その後はやっぱり
フルーティーさが勝りました。

酸味は酸度の値よりも穏やかに感じ、
それとなくきちんとあるのですが、
味がほぐれていて、
味全体がまろやかだと思います。
まとまりはあるものの、
まったりとしていて、
シュルルル~と消えていくキレ。
甘苦い後味、辛さは控えめです。
「伝承山廃」と聞くと、
クラシカルなThe山廃というお酒を
イメージしがちかも知れませんが、
黄金澤のような綺麗な山廃なので、
私はとても好きですが、
山廃らしさ全開のお酒がお好みという方には
ちょっと綺麗すぎるかも知れません。
味・香り共に充実していながら、
重たさはない一本。
フルーティーでジューシーな新酒です。
今回は
スピーディーな減り具合のささまさむね、
五穀豊穣企画の超辛口の會津龍が沢、
頒布会限定商品の大吟醸 會津龍が沢、
山廃の限定の新酒 雪の茅舎を
ご紹介いたしました。
いずれもおおすすめです。
気分とお好みで是非どうぞ。