ご覧くださりありがとうございます。
昨日ご案内しました
シュワシュワ地酒まつり。
今回はそのお酒を
ご紹介していこうと思います。
ちょっとずつ揃えてきたお酒が
下の写真です。

その中から先行して、
ゆり・酒屋八兵衛・遊穂・残草蓬莱
酉与右衛門・福祝・花泉の
7本のご提供を開始しています。

ご紹介する本数が多いため、
記事が長くなりますので、
お時間があるときに
どうぞお付き合いください。
残りのお酒につきましては、
タイミングを見てお出ししていくつもりです。
それではご紹介していきます。。。

ゆり 純米吟醸 生にごり原酒
福島県:鶴乃江酒造のお酒

会津中将や永寶屋でも馴染み深い
鶴乃江酒造さんの杜氏でもある
お嬢さんのお名前が付けられた
人気のゆりシリーズ。

今回のお酒は酒屋さんの特注品。
こちらのお酒は通常は
透明な状態で販売されますが、
特別におりをたっぷり含んだ直詰めで
注文しておられます。

普通は鶴乃江酒造さんでは
火入れを2回したりして、
アルコール度数が
15度くらいになるそうですが、
特注品は生酒バージョンですので、
度数も異なり、17~18度あるとのこと。
和らぎ水をはさみつつ、
お召し上がりください。

使用米は地元産の五百万石。
精米歩合は58%の
純米吟醸酒です。

活きの良いピチピチのお酒で、
開栓時に爆発的に溢れそうになるものと
大人しいものと個体差があるそうです。

じわじわと栓を開けていくので、
ちょっとお時間をいただく場合も
あるかも知れませんが、
あたたかく見守ってください。

おりが溜まっているところを
指差してみましたが、
たっぷりずっしりにごり酒。
会津中将や永寶屋に比べて
ゆりは当店では珍しいので、
鶴乃江ファンの方は必飲です。
ビリビリとしっかりと辛さのあるお酒です。
コクもありそうですし、
飲み応えもありそうです。

余談ですが...
先日見た“おんな酒場放浪記”で
会津若松のお店が紹介された回で
鶴乃江酒造さんの外観が映っていました。
去年の映像だと思いますが、
趣があってかっこよかったです。
またついこの前は、偶然ですが、
私の知人が鶴乃江さんの酒蔵見学に
行ってこられたそうです。
お酒を飲むたびに
必ず杜氏さん達のお顔を思い出す・・・
と思われたそうで、
丁寧で誠実なお仕事っぷりを感じます。
会津のお酒の代表格です。
こちらのお酒は一升瓶で仕入れました。
今回もとてもお勧めです。
つづきまして。。。

酒屋八兵衛(さかやはちべえ)
純米吟醸生 活性にごり酒しぼりたて
三重県:元坂酒造のお酒
黄色いラベルの山廃の酒屋八兵衛や新酒など
一年に数回仕入れたりする酒屋八兵衛ですが、
活性にごりのお酒は初めて。

使われているお米は山田錦と五百万石。
精米歩合は55%。
しぼりたてのピチピチです。

毎年人気だというの活性のにごり酒ですが、
今年から新たに純米吟醸になったそうです。

アルコール度数も17~18度ということで
ボリューミーですが、
質感はサラリとしていて、
キュッと綺麗に引き締まる
後味スッキリの辛口のお酒。

こちらは720mlボトルで仕入れました。
芳醇で辛口のお酒。
きめ細やかなコクのあるお酒です。
つづきまして。。。

遊穂(ゆうほ)純米 無濾過生原酒 しぼりたて
石川県:御祖酒造のお酒
日本酒度:+4、9 酸度:2、4

石川県の遊穂の純米の新酒。
発泡感のあるお酒として
売られてはいないのですが、
高めの酸度に特徴のある遊穂は、
発酵によってプチプチッとするような
質感のお酒が多いので、
今回の企画に入れてみました。
シュワシュワと泡が上がってくる
という感じではないと思いますが、
軽い刺激は感じていただけると思います。

使用酒米は麹米に五百万石、
掛米に能登ひかり。
精米歩合は各60%と55%です。

香りは控えめですが、
お口に入れてすぐに旨みが全開になるような
飲み応えのあるしっかりタイプ。

酸味がしっかりと働いて
味にきちんとメリハリがあります。
食中酒として造られていますが、
濃い味のお料理もどんと来い!の
頼もしいお酒です。

キレと後味がよく、
脂のあるお料理でも
お口の中をサッパリと流してくれます。
こちらも720ml瓶です。
度数高く、18~19度とのこと。
女性にも人気のシリーズです。
つづきまして。。。

残草蓬莱(ざるそうほうらい)
純米 緑ラベル にごり酒 29BY
神奈川県:大矢孝酒造のお酒
日本酒度:-2~±0 酸度:1.8~2.0
神奈川県の地酒で、昇龍蓬莱でも有名な
大矢孝酒造さんのシリーズ 残草蓬莱。
何だか、少年漫画の必殺技っぽいネーミング
というのがイメージ強くて、
これまで『ざんそうほうらい』と
ご紹介してきたのですが、
今回、ラベルを見てビックリ!

ざるそうほうらい・・・。
驚いて3回くらい確認しなおしましたが、
ざるそうほうらい。
今まで大変失礼しておりました。
ごめんなさい。

今回のお酒は新酒生酒の純米酒。
にごり酒です。
先ほどご紹介した遊穂と同じく、
発泡のお酒というわけではないのですが、
新酒ですし、酸度と発酵による
ピチピチ感があります。

フレッシュで爽やかな口当たり。
ちょっとした刺激がアクセントという序盤です。
味の膨らみはまったりとしていて、
飲み進めていただくごとに
強まってくるような印象です。

日本酒度の値からは意外や意外の
辛口のお酒です。
透明感のある酸味は
口当たりから顔を覗かせつつ、
甘味・苦み・辛味と
味が少しずつ流れていきます。
原酒なので旨みも充分。
こちらも720mlで仕入れました。
是非どうぞ。
つづきまして。。。

酉与右衛門(よえもん)
美山錦55 特別純米 直汲み
無濾過生原酒 しぼりたて
岩手県:川村酒造店のお酒
日本酒度:+5、5 酸度:1、9
岩手県の地酒で
味があるのにキリッとしていて
当店でもファンの多い酉与右衛門。
ボトルのデザインからして、
シャープそうな雰囲気が漂います。

今回のお酒は無濾過の新酒で、
薄っすらおりがらみのお酒です。
使用酒米は美山錦。
精米歩合は55%です。

香りは控えめなものが多いシリーズですが、
しっかりとした辛さと、それに負けない旨み、
そこのマッチした酸味のバランスが秀逸です。

こちらも発酵による天然のガスで
ピチピチビリビリするような舌触りです。
軽快さを保ちつつ、
無濾過生原酒の程よく凝縮感のある
旨みが味わえます。

キリリと辛さが残り、
キレも気持ちの良いお酒。

爽やかな瓶も清涼感があって綺麗です。
最初にも書きましたが、
このボトルのデザインが、
こちらのお酒の味を
巧みに表現している気がします。
こちらも720ml瓶です。
優秀な食中酒です。
つづきまして。。。

福祝(ふくいわい)
純米のどぶ 純米活性
にごり酒 しぼりたて
千葉県:藤平酒造のお酒

千葉県のお気に入りの地酒 福祝。
兄弟3人でお酒造りをされている
小さな酒蔵さんのお酒です。

今回のお酒は活性にごりの純米酒。
新酒ですので、この時季ならではの
出来たてシュワシュワのガス感を
楽しんでいただけます。

刺激と共に感じる滑らかさ。
お料理を邪魔しない香りと味の強弱が
バランス◎です。
何にあわせようか迷ってしまう
嬉しい食中酒の条件を
あっさりとクリアしています。

使われているお米は、
麹米に北海道産のきたしずく、
掛米に北海道産の彗星。
精米歩合は各60%と55%です。

濁っていますが、
綺麗さと透明感を感じられる酒質です。
藤平酒造さんのお酒には
平成の名水に選ばれている
地元のおいしいお水が使われているそうで、
汲むのに行列ができるほどのお水だそうです。
そのお水の効果でしょうか。

『純米のどぶ』と聞くと
インパクトがありますが、
気軽に飲んでいただける
親しみやすさがあります。

おりの量はこのくらい。
こちらも720mlです。
今回が初入荷の福祝のにごり酒です。
お味見ください。
今回最後のお酒です。。。

花泉(はないずみ)
活性純米 にごり酒
福島県:花泉酒造のお酒
ロ万などのシリーズでも有名な花泉酒造さんの
活性にごりの純米酒です。
他のお酒は何度か仕入れたことがありますが、
今回の銘柄は初入荷と思います。

使用米は、
麹米に五百万石、掛米に夢の香。
精米歩合は両方とも65%です。

仕込み水に
水源の森百選に選ばれた名水 高清水が
用いられています。

なかなか見応えのある濁りっぷりです。
おりの粒子が細かいようで、
なかなか沈殿してこないと聞いていますので、
混ざると、きっと滑らかな質感と
味の一体感が出ると思います。

活きのいいジューシーな純米酒で、
5度以下で保存しないと、
発酵の力で瓶が割れることがあるとのこと。

こちらは一升瓶で仕入れました。
アルコール度数が18度と高め。
飲み過ぎ注意のにごり酒です。
今回はシュワシュワ地酒まつりの
お酒を7本ご紹介いたしました。
小さいボトルで多く仕入れていることもあり、
今後も新しいお酒が出てきますので、
ご期待いただけましたらと思います。
どうぞご贔屓にお願いいたします。